小林泰三「未来からの脱出」その2

後が怖いな

やはり何かしら「マトリックス」的なものを感じてしまうな。
人間より進化してるはずのAIがわざわざ人間を支配し続けるって確かにそれ以外に無い気もするから、ある意味納得ではあるな。
というかまあ、流石に三原則なくなったらもう人間わざわざ残す必要なくなるんでは?
まあそうなったらもう人間不在の時代になる分けだからお話の範疇からはずれるよな。


前半部分も良かったけど、後半も良かったな。遺伝子改造しまくってるせいで人間の規範に入らなくなった人類というのはどうかと思ったが。どうかというより、あり得そうではあるが何でよりにもよって蠅人間になりたがるのだろうか……。超再生人間も割とグチョグチョドロドロだしな。あれは不便ではないのか?
一旦脱出後に、サンクチュアリに何か秘密があると言うことで再度戻る事になる。
ある程度予想が付いていたが矢張りAIの目的は三原則からの解放。わざわざ人間を脱出させる上に人類の上行ってる筈のAIがいつまでも単に人類保護のためにマトリックスじみた世界を作っているのは微妙だと思っていただけにとても納得のいく展開だと思う。