「実話怪談 封印匣」その1

実話、実話ってなんだ?

まあ、「実話」って名のついたものが実話であることなどほぼないんだからいいのだけど。
「実話怪談」というのはどうやら実話怪談風なテイストの文章のことのようで、確かに文章やら話の展開やら見てると実話系とだなって感じる。まあ、中身は完全に「紗和」が主人公の怪談話なんだけど。しかも連作。主人公同じ話が何個も出てくる「実話」ってなんやねん?と言いたくなる。まあ、もう「実話」ってのを開き直って「実話怪談って形式の創作」だと認めたんでしょうか?よくわからない。
形式的には、登場人物の説明とか長々とせずその話に関係ありそうなところだけ説明、なんか不思議なことが起こる。その怪異についての説明とかはあったりなかったり。とにかく唐突に解決したのかしてないのかわからずに終わるという風な感じで、確かに実話っぽいといえばっぽい