「わざと忌み家を建てて棲む」その1

レトルト使えるんなら昭和43年以降は確実では

わざと忌み家を建てて棲む

わざと忌み家を建てて棲む

序章

ここから話される数編の怪奇掌編のきっかけの部分。
編集の三間坂の実家への奇妙な訪問者をきっかけに蔵から発掘された2つの日記?に関わっていく三津田信三と編集三間坂という導入。「作者不詳」じみてるね。
この日記に搭乗する烏合邸というのが幽霊屋敷を合体させて作ったとか言うなんとなく「13ゴースト」を連想させるような建物。
製作者はこの屋敷を作って人を住まわせてどんな怪奇現象が起きるかを観察していた模様。
作ったやつの意図がこれから解説されるのかどうかは不明。
「ねじの回転」に関する記述がある。実際面白いのかねあれは……。「ホーンティング」の原作小説に登場するセリフがなんだか意味深に出てくるが現段階では大して怖いセリフにも思えない。まあ、ホーンティング自体も対して怖くないと言うか…面白くはなかったんで…

黒い部屋

烏合邸の黒い部屋に引っ越してきたシングルマザー親子の日記。
短編だけにメリハリあってダラダラ続かないので割と面白いが、かなりの謎が放置されたまんま終わる。最後は崩壊して終わる
住むとその期間に応じて報酬が支払われるという烏合邸にやってきた親子とその周りで起こる怪異の話。
 
途中で幽霊らしき女の子がいきなり現れて、母親はこれを自分の娘だと思いこんでるって描写があるが、そもそも増えたのは本当に娘の方なんですかねぇ……後々の描写見ていくとこんなところで子供がおとなしくしてるはずもないから相当嫌がってたりするんじゃないのか?

白い屋敷

白い屋敷に住むことになった小説家志望の話。
前作で親子の住んでた部屋が黒焦げのマンションの一室だったことが明かされる。
まあそりゃタダシくんも嫌がるよね。
それはそれとしてそんなとこ住んでたら手足どころか全身真っ黒にならんか?子供の方は手足だけじゃなくて胸尻も黒い墨ついてたらしいし。どうやったらつくんだそんなトコ
白い部屋は名前と違って古い日本家屋。土間かまど付き。そこにガスコンロと炊飯器おいて生活してるって状況。
水道通ってんの?というか、そんな古い家に網戸とかあるの?
出てくる怪異は玄関からくる白い影、夜になると座敷を動き回るアザラシみたいなの。あと藁船
途中のある描写が「シャイニング」かな?と思ってたら終わりにほんとにそんな感じになってんな。

幕間(一)

途中
いやー今どきはネットに同じアイデアないかググってから始めるらしいしそれはないでしょ~。
日記の書かれた時期とかに関する考察とか愚痴系。
しかし、この屋敷が実在するって前提で話してんのには参るね。まあ、残穢的なのと考えるとこのノリもわかるが。
しかし年代特定となると面倒くさいというかそれ必要なんだっけ?とも思う。
あと作中の屋敷は実在するアピールも別にいいかな……
そもそもこの2つの日記が同時期のものだって証拠はないしな。たまたま似た環境があったみたいなオチも可能だし。
それにしても火災のあった団地の一室を持ってきたってどうやったんだろうね。
子供に対する虐待に関してやたら嫌悪感を持ってる描写があるが、これは「ホラー作家の棲む家」の一家殺害事件の犯人が三津田信三だったことに関連してるんかね(無罪アピールとか罪悪感の表現的な)

黒い部屋のは実は怪異なんかなくて、あの母親がおかしくなって二人いる子供の片方を認識しなくなってるとか、虐待してるとか。あえて書いてないとか可能性ありそう。なんだけど取りあえず家の仕業みたいな方向に行ってて残念だな。
白い部屋の方は完全に怪異実在する臭いからホラー系統になるね。
インスタント食品って言葉がでる辺りからするとチキンラーメン発売以降の昭和33年以降か
そもそもチキンラーメンばっかり食うなんて無理だからとレトルトまで含めると昭和43年以降となるかな