「マーダーボットダイアリー上」その1

人間と機械のハイブリットロボットが海外ドラマ見る合間に人助けしたりしなかったりする話

あんまり見たことのないタイプのSFだな……

システムの危殆

一人称が「弊機」で「マーダーボット」を自称する警備ロボットの話。(この一人称、兵器とかけてるのか?)
とある惑星への調査へ向かった連盟の調査チーム。調査中に地下からの謎の人食いワームが現れ、調査員一人がさらわれる。このときはマーダーボットのおかげで事なきを得たが、これをきっかけに、調査用マップの不備、キャンプ地を統括するOSへのハッキング、移動用ホバークラフトの自動操縦が切られるなどの未知の敵からの攻撃を受けていたことが明らかに。更には別のキャンプ地にいたチームとも連絡が取れなくなるという事態が発生。
別キャンプ地へ向かうもそこには調査員の死体とハッキングされて攻撃を仕掛けてくる警備ロボットが待ち受けていた。危うく主人公のマーダーボットもハッキングされそうになるがどうにか回避してもとのキャンプ地へと戻る。
マーダーボットとの相談の上、キャンプ地を放棄してほかへ隠れることにして敵を待ち受けていたが、敵からの誘いを受ける。敵地へ行ったところでなんとかハッキングされたふりしたりして制圧して、無事外縁軌道上からの救助隊によりチームは無事救助された
その後チームの主任の判断によってマーダーボットは買い取られ、保証会社から自由になり、自分たちの国へ来ないかと誘いを受ける。
調査惑星での諸々の出来事を称えるセレモニーの最中にマーダーボットはこっそり会場から抜け出し、他のロケットへ搭乗するのだった

うろ覚えだけどそんな感じだったか。
基本的にマーダーボット視点でこれらが描かれる。
結局調査隊を邪魔しようとした奴らの意図とか何者であるとかの詳細は明らかにならなかったな。
短編集?なんでこのあともう一編あるがそちらは未読。まぁ…そこまで続きが気になるものでもないかという印象。
敵の正体は後で明らかになるのかと思ってたけど特にそんな描写はなかった。なんだったんだろう。

マーダーボットが自分を「殺人機械(マーダーボット)」と呼んでいるのは、過去にゴーストハックされて警備対象を大量殺戮してしまったことに由来するらしい。
統制モジュールなるものをハッキングして、人間の命令を無視できる様になっているらしいが、この統制モジュールなるものがどういうものかは特に解説されない。外部インターフェイスとか見たいな感じかな。
外見は人間のようだが中身は機械っていうターミネーター式なのかと思ったら、思考部分には機械と生体モジュールの両方が関わってきているようで、AI+人脳みたいなややグロテスクな警備ロボットのようだが。その割に外形の生体部分を破壊されてもケロリとしてるね。
事件起こしてからはしばらく倉庫に保管されてたらしいが、生体部分あったらすごいメンテナンス大変そうなんだけどどんな保管のされ方してたんだろう