グレッグ・イーガン「宇宙消失」

そういやこの邦題の「宇宙消失」ってどういう意味だ?
確かにバブルによって、外宇宙が封鎖されたって意味では消失だが、そこはメインじゃないよね。
それとも、多世界において取りえた宇宙が観測によって消失するって事を表すタイトルなのかね?
原題は"QUARANTINE"
意味は隔離{かくり}。どっちもどっちなタイトルだな。てっきりQuantum(量子)と似た意味のことかと思ってたけど(Qua*ntしかあってねぇ)。もしかして意味かけてるのかな?そんなら量子隔離とかの方が意味的には通じるのか?
宇宙が消えたと見るか、それとも隔離されたと見るか。
宙域封鎖じゃだめなんですか?


ネタとしては小林泰三の「酔歩する男」と同じ。脳には量子状態を収束させる為の器官があり、それをもって世界を収束させている。というもの。
相当珍妙なアイデアに見えるけど、割と似たようなこと考え付く人は昔からいたらしい。と後書きに(書いてあったような無かったような)

最後に「血管の這ったビル」「透明になった女」「地に植わった老女」
なんてモノが登場するがもしかして小林泰三ってこれにインスピレーション受けて各種のキモイ小説を書いてるんじゃ……。