フレドリック・ブラウンとマック・レナルズ共編のSFアンソロジー
収録作は以下の通り
- 「タイム・マシン」ロバート・アーサー
- 「ジョーという名のロジック」マレー・ラインスター
- 「ミュータント」E.F.ラッセル
- 「火星人来襲」マック・レナルズ
- 「SF作家失格」ネルスン・ボンド
- 「恐竜パラドックス」フレドリック・ブラウン
- 「ヴァーニスの剣士」クライブ・ジャクスン
- 「宇宙サーカス」ラリー・ショー
- 「ロボット編集者」H.B.ファイフ
- 「地球=火星自動販売機」ジョージ.O.スミス
タイム・マシン
普通に面白い話です。それなりに笑えるし。最初に持ってきたのはポイント高い。
ジョーという名のロジック
現状の規制のかかってないインターネットに危機感を抱くみたいな話ですね。
最も知ったぐらいでどうにかなるというわけではないが。
ミュータント
「ぼく」の仕事はミュータントを発見してここにつれてくること。とはいっても本当のミュータントなんかにお目にかかったことは一度も無い。
今回ミュータントがいるという電話がかかってきて、その農家へ派遣されることになったのだが…。
火星人来襲
ドラえもんにも似た様な短編ありましたね。
SF作家失格
とある売れないSF作家が未来人に攫われて、未来世界へ行く話。
そこではユーモアの複雑さは失われ、非常に単純なユーモアが好まれる世の中だった。
といっても、あちらさんのユーモアってのはなんとも理解しがたいものでありますから、現代と未来のギャグどっちが劣ってるかなんてわかりっこないですね。あえて言うならどっちもクズじゃないのか。
まあ、確かにそんな話にしたら面白くないだろうなぁと思うが。一体何でそこまでしっちゃかめっちゃかにしたのやら
恐竜パラドックス
認識が世界を作っているという、小林泰三みたいなSF
ヴァーニスの剣士
ファンタジーっぽい世界観で、ヒロイックなファンタジー展開が初っ端から繰りひろげられる。
主人公側が劣勢だったのがだんだんと敵を圧倒していくと、敵の一人が「なんだこんなもの!」と持っていた剣を投げだして光線銃で主人公もろとも消しとばしていまいましたとさ。
何が何だか意味が分からない……
読んだ後ポカーンでした。
宇宙サーカス
許せる!モンスター教授は登場しませんが
ロボット編集者
色々と設定が謎ですね。そこまで高度に修正したり、概略書いたり出来るんだったら一体何のために人間が居るのかわからんですし。実質経営者が一人しかいない様なら、こんな出版社はいくらでも存在してるわけだし。
地球=火星自動販売機
物体転送装置を利用した自動販売機を製作したところ、火星の同等の機能を持つ販売機と混線してあっちにでるはずのがこっちにでたりする様な話。
最後言葉通じてたのか通じてないのかが分かりかねるのだが。