読書

東雅夫/編「屍鬼の血族」

『屍鬼』の後に出版されたモンだから、てっきり単に名前借りただけの中身のないアンソロジーかと思ってたら、実は、『屍鬼』より前の1990年に「血と薔薇のエクスタシー」という名前で出版されていた物らしい。 その後、『屍鬼』が世に出てから「血と薔薇のエ…

フレドリック・ブラウン「彼の名は死」

コン氏はしがない印刷業者である。妻を殺した一年前から彼は変わってしまった。人殺しをした事で、彼の犯罪に対するハードルが低くなったのである。 しかし生活は変わらず、あいかわらずの貧乏ぐらし。 コン氏がニセ札の印刷を考え付いたのは必然と言える。 …

小松和彦 編「日本の妖怪」

ところで日本以外にも妖怪っているんだろうか 第一章は妖怪の成り立ちについての説明 第二章に鬼、天狗等から口裂け女、人面犬等までの一般的な妖怪の紹介。 第三章は妖怪の載っている資料の原本の紹介。「日本霊異記」「画図百鬼夜行」等 網羅しているとい…

多岐川恭「落ちる」

なんか解説読んでると、結構な人気作家だったんじゃないかと思えてくる。こう、割と量産型で、素晴らしく図抜けてるワケじゃないけど、それなりの物を大量生産してるという。 東野圭吾みたいやな。 やっぱり東野圭吾も後50年もしたらこんな風に忘れ去られる…

「分解された男」アルフレッド・ベスター

あらすじと一ページ目読んだだけでなんとも面白そうな予感はしていたのだが、期待に漏れず面白いものだった。