「抹殺ゴスゴッズ」その2

平成編は比較的まとも


タイトル書く度に「ゴッ」と言う音が気になってしょうがない。

令和編は、変なラノベみたいな展開してるけど、その作中人物が書いたとされる平成編は比較的オーソドックスに話が進む。
包帯ぐるぐる巻きの怪人、脅迫状と蠱毒の贈り物、そして洞窟内の死体。
戦前の怪奇小説みたいな令和編と違って大分読みやすい。

怪神コドクオ - 令和1

主人公利根詩郎はある日の夕暮れ、同級生の西郷寺桜がヤクザにおそわれているところに遭遇する。そこで呼び出した「コドクオ」により、ヤクザは成敗されたが、利根詩郎は桜からゲロをもらう。
その後救急車で運ばれていったが数日後、桜は不登校となる。
4日たった中りで香園カナヨの運転する車で真木江里と木槍聖夜を伴って、西郷寺の私立美術館へ向かうことになる。が桜の父、伝堂からは家庭の事情とだけしか返事が返ってこない。
その後、母親からの電話で家に帰ると、家が荒らされていた。現場に落ちていた伝票から、町のヤクザ、泥染運輸の仕業ではないかとあたりをつける。
一人で泥染運輸に乗り込む詩郎だが、今度はゴスゴッズを呼んでも権限はせず、ボコボコにされる。

怪人蠱毒王 - 平成1

街唯一の写真館に異様な風体の男(?)が現れ、フィルムの現像を依頼する。
その男の名前を聞き取れなかった店員は、記名欄に「孤独男」と記載する。
場面は変わり主人公は友人から、祖父が何者かからの脅迫状を受け取ったコトを相談される。そして、友人の屋敷を訪問し、各関係者の紹介がされたところで祖父が表れ、友人は写真について祖父を問い詰めるが、相変わらず口を割らない。
退出する段になって謎の荷物が届き、友人が中に入っていた壺の蓋を開けると中から、蛇ムカデ蜂などが飛び出して騒ぎになる。
祖父のところに届いた写真の裏にあった「毒」「蟲」「王」の文字と、壷の中にあった紙片、から脅迫者の名前は「蠱毒王」であると判明する。写真館にて怪人と遭遇した同級生の証言から脅迫に使われた写真は写真館にて現像されたものではないかと推測される。
そして観光の目玉として整備された金山跡の坑道のお披露目の日、友人の依頼で護衛として付いていた主人公をまいた祖父は坑道の中で死体として発見される。


令和編のコドクオ召喚のプロセスが謎っていうか正体が本当に謎。
ファンタジーなら神様登場してもいいけどミステリーだから、こんな中二病の学生たちが作ったと思われる何かが存在するはずがない。という考えになるのだが、最近のは普通に存在する可能性もあるから何とも言えない。
よくあるのは

  • 作中作
  • 本人がコドクオが顕現したと思ってるだけで、召喚者がやってる
  • 一連の出来事がすべて主人公の妄想
  • 存在しているが、普段は「見えない人」として認識されている人間

とかかなぁ。
作中作。作中登場人物の書いた小説かなんかとするならこれも十分ありになる。古典的なやり口。
コドクオ=本人。なんか漫画チックだけど。コドクオ召喚儀式で人格切り替わってヤクザボコった的な。でもそもそも人格的には殺人鬼になっても高校生がフィジカルでヤクザに勝てるんだろうか?
妄想。小林泰三的だけど一番あり得るかなぁ。コドクオと会話できる聖夜も、助けた西郷寺桜も存在しなくて、友達のいない詩郎の考え出した妄想。ヤクザは?ヤクザも多分そうかなぁ。
見えない人。叙述系でよくある。普段からそこら辺うろついてる人かなんかで突飛な行動してもおかしいとは思わない浮浪者?とか名物の人とか。あるいは単に地の文で出てないだけで常に主人公につきまとってる人の可能性もあるな。

とまぁ、こうやってあり得る解答を探ってたら、最後の最後で「はずれー、コドクオはマジで実在しまーす。ミステリーだけどファンタジーでーす」とかやってくる可能性もあるしな。

平成編はこういう不可解な現象がほぼなくてわかりやすい。
流れも「謎の脅迫状を受けた人物がセレモニーで殺される」って王道だし。
文もなんか読みやすいぞ。これはますます令和編が作中作じみてきたな。まぁ、令和編の主人公の父親の正也の書いた実話小説なんすけどね。円環構造ってやつかな?