- 作者: ハリー・ベイツ,他,南山宏,尾之上浩司
- 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
- 発売日: 2008/11/22
- メディア: 文庫
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まあ、古い流行のSFなんで今読んで面白くないのは仕方がないのだろう。
あいにくと現代でも通じるような面白さは備えていないらしい。
昔の一時代にだけ流行した小説なんてまぁそんなものだろうね。
地球の静止する日
東京創元社版だと「主人との告別」という原題にそったタイトルになってる。
映画と違いクラトゥは初っ端から死んでますがね。
オチで「で?だからなんなの?」と思わずにいられなかった作品。
なんか映画化するほど面白い話でもない気がするんだけど。映像的には栄えるかも知れないけど。
デスレース
闘牛型のレーシングカーが人をバンバン轢いていくだけというチープを具現化したような話。
なんかこういうチープさを好きな人もいるようだけど、自分にはどうでもいい。
廃墟
奇妙に歪んだ話。
新聞や本すらロクに読ませて貰えない夫が、地震が起こった事をきっかけに妻から解放され、廃墟と化した図書館でさあこれから本を読もうと思ったところへガレキが落ちてきて近視用のメガネがぶっ壊れてしまって読めなくなってしまうというオチ。
だからどうした。
異色作家短編集辺りにある、どう判断すりゃいいのか結論に困る話
幻の砂丘
ライトな時空旅行ファンタジー。しかし移民時代の人が自動車知らんってなんかおかしくないか?先住民族じゃあるまいし
アンテオン遊星への道
一応、ちゃんとオチらしいオチのついてる話。
見えざる敵
「見えざる」だから物質的な体を持たない何かしら概念的なものか、あるいは単なる現象か
と思ってたら意外にもチープなオチの話だった。
何か映画のイメージで******とか出てくるとスゲーチープな感じになる罠。途中まではなかなか面白かったんだけど
38世紀から来た男
安っぽい反戦小説だなぁ。と思ってしまった。
未来の兵器のアイデアを現代に公開する事によって、その兵器が生みだされる原因になるかもしれないってことは考慮しないんだろうか。
あと、政治顧問が反戦やっちゃいかんだろ
闘技場
コレはすでに『スポンサーから一言』で読んでるのでそっちの感想で。
なんか反戦やシニカルなオチつけてるフレドリック・ブラウンとしては単なる知性と知性の戦いを描いただけの普通の短編。
人間とそれに敵対する外宇宙生命体が一対一で戦うという話。
そしてコレで勝ったほうが相手の軍隊を全滅させられる。
敵対者はなんか球体で触手がニョロニョロ蠢いてる様なやつで、思わず「このロリコンどもめ!」とレスしたくなるような姿をしている。しかし目玉はない。
最初に神様みたいな存在がこの二種族のどちらかの進化の可能性がなくなるのは悲劇なので、それを防止するための手段としてこういうことをするんだよという話だったのだが、考えてみりゃ負けたほうが全滅させられるんだから、別にそのまんま戦わせてもよかったんじゃないのという。
コレがどっちも疲弊して共倒れになるのがイヤだから片方だけが勝つようにああいうことをしたんならまだわかるが