澤村伊智「ずうのめ人形」その1

Zooの目人形?

ずうのめ人形 (角川ホラー文庫)

ずうのめ人形 (角川ホラー文庫)

タイトルだけ見ると「うまずめ」のアナグラムっぽく見えるし、
作中の原稿中に「ずうのめ人形」には目が入っていると聞いて「ぼぎわん」のときみたいな由来かと思ってたけど

https://www.amazon.co.jp/dp/B07FNHY6VX/
第二章途中
「恐怖小説キリカ」が面白かったので次。
ぼぎわん?ぼぎわんは映画のイメージがまだ強いからなぁ……映画化作品の割に下手に面白いからな……
映画化作品は原作読んだらどっちかの評価下げざるを得ないが、それはしたくないので。

いやぁ……おもしろいなこれは……
久しぶりに面白い小説読んだな……
あんまり簡単に消費するのも勿体ない感じではあるけど、他に面白いものないからしょうがないね。
なんかダレてきたらちょうどいいタイミングで盛り上がるシーン入れてくるのが凄いよな。

変死した編集者の家の現場から持ち出された謎の小説の原稿。その原稿を読んだものの中に赤い糸が見えるようになる人が現れ、やがて……。
というストーリー。連絡取れなくなって原稿取りに行ったというあたりで「幻誌狩り」の黄金の詩のような感じがしたが、まあアレは麻薬のようなものなので本質的に違うか、ドゥバド。
確かに「リング」感はあるが作中「残穢」に言及あるせいかそれっぽい感じもする…。呪い解くために原稿読むあたりやっぱり三津田信三っぽい気もする。
それにしても読んだ人によって内容変わる原稿じゃなくてよかったっすね…。
呪いの由来はちょっと笑ったな。まだ三章有るから何かしらドンデン返し来そうだけど(来るのか?)

都市伝説が怖くないとか言わせたり、現代人の心境に寄せてるのが流石ですよね。何であんなモン怖がるんだろうと思いっぱなしだったけど。あと「見えるんです」系の痛いやつも揶揄してるあたりもね。ああ言うのホントいらないんで……。(作中の人物が言うのとリアルでこういう事言うやつはかなり差異がある)