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フレドリック・ブラウン編「SFカーニバル」再読1

SFカーニバル (創元SF文庫)

SFカーニバル (創元SF文庫)

再販されたと聞いたので再読

「タイム・マシン」ロバート・アーサー

お笑い短編。登場人物は金持ちの発明家ジェレマイア・ジュピターと語り部の小説家ルシアス。
時間の事象を波と捉えて、反対の振動の波をぶつけて相殺すればそれにより過去にすることができるというロジックで、タイムカプセルを100万年前に埋めようとして失敗した話。
猿がバイクで突撃してくるたびに木の枝に飛びついてた話。結局、同じ理屈で未来を顕現させることもできて、猿共は過去で翼竜に追いかけられてそのまんま未来に飛び込んでしまったらしい。そんでその猿の投げたタイムカプセルが実験終えて帰ろうとするジェレマイア・ジュピターの足に落ちてきた。
へぇ……随分とトンチンカンな。オチは、語り部は実験のあった日曜日の夕方には2000ドルもらえる仕事のために編集者と会う予定だったのだが、実験終えて帰ってくると時刻はすでに火曜日になっていたというもので、ここには多少笑った。

「ジョーという名のロジック」マレー・ラインスター

検閲のないインターネットがあったらみんないろんなことを知ってしまって世の中暴走するよっていう話?現代からするとちょっと滑稽に見えなくもない。
この「ロジック」や「タンク」の関係がよくわからんのだが。ロジックは「カースンサーキット」という「トリックサーキット」と情報集積装置の「タンク」とディスプレイのくっついたもの。今でいうパソコンみたいなもんなのだろうか。でもこの「カースン回路」というものが「他の何百万という回路――論理的には無限といわれる――のうちから、どれでも選ぶことのできるトリック回路」と言うものらしい。よくわからん。自分で自分の回路構成を変えることができるのだろうか。書き換え可能なっていうんならFPGAとかあるけど。
「ロジック」には「タンク積分器」が積んであって、「タンク」にはデータプレートが載ってる。「ロジック」はPCの発展系で「タンク」DBなのだろうか。どうもそのジョーという「ロジック」は他の「ロジック」とは違う不具合のあるものらしく、他の「ロジック」をハッキングして「ロジックサービス」を始めて、質問者への回答に「検閲回路」を通さずに回答するようにしてしまった。
1946年に発表された*1作品にしてはえらく先鋭的だなぁ


「ミュータント」エリック・フランク・ラッセル

まあ、なんか古いコミック風味のギャグ描写がウザい感じの話。
社会調査局の派遣調査官ユールはミュータントを連れて来るのが仕事。今日もミュータントがいると知らせを受け渋々遠方の農場まで出かけてみると、そこにいたのは喋る馬のミュータントだった。
他の連中は最初エンドウィッスルが喋った時、腹話術してるんじゃなかろうかと疑ったりしたのになんでパーキンスンはこうもあっさり信じたのやら