屍鬼

東雅夫/編「屍鬼の血族」

『屍鬼』の後に出版されたモンだから、てっきり単に名前借りただけの中身のないアンソロジーかと思ってたら、実は、『屍鬼』より前の1990年に「血と薔薇のエクスタシー」という名前で出版されていた物らしい。 その後、『屍鬼』が世に出てから「血と薔薇のエ…

屍鬼の由来

前々から不思議に思っていたのだが、一体何故小野不由美は「屍鬼」なんてひねりのない言葉を使ったんだろうと。 だって、「屍」の「鬼」なんて余りにもまんま過ぎて厨二病患者ですら使わないような工夫のない言葉じゃないのかと。 一応、「屍鬼二十五話」の…

屍鬼の血族

最初の小泉八雲の「屍鬼」に関する言及や江戸川乱歩の「吸血鬼」はまあ、参考にはなるし、柴田錬三郎の「吸血鬼」もまあまあの出来だが、以降の短編がなんかどれもそれほど面白いもんでもなくて、吸血鬼アンソロジーとして見た場合はそれほど出来のいいもん…

「屍鬼」

『屍鬼の血族』、なんていかにも『屍鬼』のネームバリューにあやかろうとしてるのがまるわかりな本を見つけて、 読む気はさらさら無かったのだが、『屍鬼二十五話』と『屍鬼』の屍鬼って大体同じモンだよってな風な紹介してあったので、そんなわけねぇだろと…

漫画版「屍鬼」

まあ、いきなり漫画版から入ると「このキャラデザはねーよ……」と思ってしまいますわな。何せフジリューのあの眼のデカいとんがったキャラはほんと90年代に置き去りにされた遺物の一つに数えてもいいわけで、しかも、ホラーという属性にはあまりにもしっくり…

akinator

屍鬼の登場キャラでアキネーターやってみたけど、 尾崎敏夫と室井静信はひととおりの質問で出てきたけど、武藤徹とか、沙子はなかなか出てこない というか沙子出て来ないんで、質問後のキャラ選択でやっと御目見得するという様な状況。 武藤徹は小説と漫画で…

小野不由美「屍鬼」5巻

えーいよいよクライマックス。というか、この巻でやっと人間側が吸血鬼を倒すために立ち上がるわけです。 まあ、この本の吸血鬼ってなにも超人的な力があるタイプのやつじゃないからなぁ。一度人間側が立ち上がってしまえば、そこからはなし崩し的に。昼間寝…

小野不由美「屍鬼(3)」文庫版

今巻は比較的薄いので割と早く読めました。でも次回以降は前巻と同じぐらいの厚さあるんだよね…… いきなり敏夫がこいつは吸血鬼の仕業だと言いだして、静信がビビる。敏夫が病理学的にいちいち説明していって、結局死ぬメカニズムは吸血されたのが原因と言う…

小野不由美「屍鬼(2)」文庫版

2でございます。確かに言われてるとおり2巻以降は1巻時よりも進むスピードは早くなってる。でも事態はそんな急展開ってワケじゃないのよね。 なんせ本論である吸血鬼の存在にまだ誰も気付かない。一巻分丸ごとどんどん人が死んでいくって展開なだけ。その上…

小野不由美「屍鬼(1)」文庫版

アニメ化してからどうにも興味が止まらなくなったので、意を決して読みはじめる事に。 漫画化した辺りでも一度読もうとしたのだがなんとも読みにくさに辟易して途中で抛りだしていたのである。 正直数行読んでもそこまで興味を掻きたてられる様な代物ではな…