- 作者: 虚淵玄,武内崇
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/05/11
- メディア: 文庫
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読んでて初っ端吹いたシーンがあったので
P9
昨夜も昨夜で、また魅惑的な餌食を求めて夜の狩猟に出かけていった龍之介とキャスターだったが、空も白み始める頃合いになって意気揚々と帰ってきてみれば、二人の憩いの工房は、見るも無残な姿へと変わり果てていたのである。
というシーンでの龍之介の一言
P10
「精魂込めて俺たちが仕上げてきたアートが……酷すぎる!こんな、こ、これが人間のやることかよォッ!!」
お 前 が 言 う な
神がいるのかという問答のシーン
きっと誰かが書いてんだよ。脚本を。登場人物50億人の大河小説を書いてるエンターテイナーがいるんだよ。……そんなやつについて語ろうと思ったら、こりゃあもう、神様としか呼びようがねぇ」
「――ではリュウノスケ、はたして神は、人間を愛していると思いますか?」
「そりゃもう、ぞっこんに」
何ら気負うこともなく、陽気な殺人鬼は即答した。
「この世界のシナリオを、何千年だか何万年だか、ずっと休まず書き続けてるんだとしたら、そりゃ愛がなきゃやってられねぇでしょ。
うん。きっともうノリノリで書いてんだと思うよ。自分で自分の作品を楽しみながら。愛とか勇気とかに感動してさ、愁嘆場にはボロボロ泣いて、んでもって恐怖とか絶望とかにはハァハァ目ぇ剥いていきり立ってるわけさ」
「神様は勇気とか希望とか言った人間賛歌が大好きだし、それと同じぐらいに血飛沫やら悲鳴やら絶望だって大好きなのさ。でなけりゃぁ――生き物のハラワタが、あんなにも色鮮やかなわけがない。
「いやさ、汚れ役だってきちっと引き受けて笑いを取るのが一流のエンターテイナーってもんでしょ。旦那の容赦ないツッコミには、きっと神様も大喜びでボケを返してくると思うけど」
どう見ても、虚淵のことです。本当に(ry