タイトルと中身の関係無さが凄い
- 作者: 小林泰三
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
- 発売日: 2016/06/02
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (2件) を見る
例の北朝鮮引き起こした実験のせいで世界中で大忘却が起こり、メモリーカードで生活する事になった世界の話。
例の短編を取り込んで長編化でもしてるのかと思ってたら、独立した作品らしい。
関連性無い訳ではなく第一部辺りは明らかに短編の「大忘却」の起こった当時の話。
第二部はショートショート連作集で、短編と同じく、人々がメモリーカードで生活するようになった世界で起こる珍妙怪奇…でもないどっかで聞いたことのある話。いわゆるマンガ的なシチュエーションをSF的に表現する類の?
話は第一部、第二部に分かれてはいるが、実際は第一部が短編。第二部が区切りのないショートショートといったかんじ。終わり方は…「delivery」並の、いきなりそこ行くの?言いたくなるような終わり方。ていうかまあ、シチュエーション的には藤子・F・不二雄の「どことなく、なんとなく」で良いんでしょうかね。