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フィリップ・K・ディック「人間狩り」

人間狩り (ダーク・ファンタジー・コレクション)

人間狩り (ダーク・ファンタジー・コレクション)

タイトルといい表紙といいなんとなく「おっ」とさせられる代物ですね。見た目だけはね。


人間狩り (ダーク・ファンタジー・コレクション)


金属製のフォークとスプーン。なんとなく捕食されるイメージが思い浮かぶが、
表題の「人間狩り」は短編で原題"Second Variety"。ハヤカワ文庫の『パーキー・パットの日々』あたりでは「変種第二号」として訳出されてるシロモノです。何だ、すでに読んでる奴かとちらっと読んでガッカリする代物。
なんかシリーズの宣言文に

ミステリやSFで活躍した有名作家の中短編集など、未訳で残されたままの傑作を次々と発掘していきたい

みたいなこと書いてるから、てっきり読んだことないやつばっかりかと思ってたらシリーズ一作目からいきなり翻訳済のやつかと。
ていうかシリーズ名「ダーク・ファンタジー・コレクション」なのに、初っ端にSF持ってくるのはどうなの?って感じなんだが、SFはサイエンス・ファンタジーだからいいのか?

パパふたり

河出文庫『20世紀SF2 1950年代 初めの終わり』では「父さんもどき」ってタイトルで訳出されている作品。
油で死ぬのか。機械のくせに

ハンギング・ストレンジャー

未見だった。
ホラーだかなんだか。「こんな顔だったかい」式のオチ

爬行動物

放射能研究所の近くにある村ではあるときから奇形児が生まれるようになった。という話。
今だったら集団訴訟ものじゃないのかこの状況は。
そんで対策はその人間から生まれた「爬行動物」を他の島に移すとかいう作戦らしい。もうちょっと根本的な解決はしないのか。生まれた奇形の子供は母親以外からは単なる動物として認識されるらしい。昔の日本の村だったらその場で殺してるところだが、アメリカじゃ逃がして、その野生化した連中が巣を作ってるとかいうそんな珍妙な状況。貞子やな

よいカモ

わけわからなすぎて奇妙。

おせっかいやき

未来を見たら、人間滅んじゃってたので、原因解明しようと未来に行ったら、変な蝶に出くわすという話。
50年後まではOKで100年後以降がダメなら、100年後に行くより、50年後あたりにいけよと言いたくなるが。
オチに衝撃性がありますね、まだ。なんとなく予想はつくけど。

ナニー

まあ、これもよくわからん話。まあ、元ネタ知らないからわからん系のシロモノでしょうね。
なんで子守ロボットが番犬みたいなことしてんの?犬か?犬なのか?
このロボの外観は、球体のハロ式のシロモノなのか、円柱に半球の付いたロボ太式なシロモノなのかうまく想像ができない。

偽者

まあ、有名どこ過ぎて語るのもあれな作品。「クローン」のタイトルで映画化されてる。これからディックにハマった人も多かろう。ブレードランナー?なにそれ?いい加減おじいさん世代の映画持ちだすのはやめて欲しい。

『パーキー・パットの日々』(ハヤカワ文庫)とタイトル同じ「偽者」。変えようという気はなかったのか。なりすましとか。
どうでもいいけど、扉とか目次だと「偽者」なのに、作品ページの左上タイトルは「偽物」なんだよね。何なのこれ。

火星探査班

地球が戦争でダメになったので、他の星に移住しよう、そうだ火星行こう!って話。
映画「猿の惑星」式のオチが途中にあるけど、これをラストに持ってきてはいない。
環境破壊がどうたら式の人間のエゴがーとかいうオチ。
どうでもいいけど「猿の惑星」のあの落ちはおじいさん世代には割と衝撃だったらしい。個人的には、猿のメイクがリアルすぎてグロテスクなレベルでした。あれ、どうやってメイクしてるの?中に人いるの?それともマジモンの猿?って事にばかり意識が行って落ちとかどうでもよかった印象。今だったらはいはい、CG、CGでカタつくけどそんなもんないしね

サーヴィス訪問

あるとき時空を超えて「スウィブル」の修理屋がやってきた。
ディックの作品はなんだか、いきなり名前が出てきて、それがどんなものなのか説明せずに話しの進むものが多いですが、今回はそれとは違って、ちゃんと「スウィブル」とは何か?という方向で話が進みます。

展示品

20世紀に憧れる未来の人間があるとき展示されている20世紀の家が20世紀に繋がって向こうに行ってしまうはなし。

人間狩り

ハヤカワ文庫のディック短編集『パーキー・パットの日々』に収録されてる「変種第二号」と同一の作品。ズルイよねこのタイトル。新しい作品かと思ったらすでに訳出されてるものっていうガッカリ感。

これ映画化したら面白そうだなと思ってたらすでに映画化されてたらしい→スクリーマーズ - Wikipedia
オチは微妙だが