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黒岩涙香「巌窟王 上」その4

巖窟王〈上巻〉 (世界名作名訳シリーズ)

巖窟王〈上巻〉 (世界名作名訳シリーズ)

83〜
森江商会を救ってから8,9年ほど経ったある日。
毛脛中将の息子毛脛安雄はたまたま通りかかったモント・クリスト島にて「舟乗新八」と名乗る男の歓待を受ける。
その後、次郎の息子野西武之助と羅馬へ向かった安雄は鬼小僧から伯爵と呼ばれ、巌窟島友久と名乗る人物と知り合う。それは先日洞窟に豪勢な宮殿をこしらえていた船乗新八だった。
鬼小僧の部下日比野の処刑が恩赦にて中止されたのち、武之助が女装男子に引っかかって誘拐されると、安雄は鬼小僧が恩人と尊ぶ巌窟島伯爵にことの次第を知らせ、無償で武之助を助け出すことに成功する。
助けだされた事を恩義に感じた武之助を通じて巴里の社交界入りを果たす巌窟島伯爵。先ずは西班牙戦争の武功を取り立てられ子爵となった野西次郎、次に大検事となっている蛭峰、そして銀行家段倉と知り合いになり、復讐への足がかりをつけてゆく。