W.H.ホジスン「異次元を覗く家」その3

途中の太陽系終了のビジョンが凄くどうでも良い割にはやたらと長くてうんざりした。

異次元を覗く家 (ハヤカワ文庫 SF 58)

異次元を覗く家 (ハヤカワ文庫 SF 58)

あの下りほんとうに必要だったんだろうか?編者から見ても状況想像できない場面を描写する意味は?なんで太陽が高速で昇り降りしてるのになぜコロナが見えるのだろう…。ていうか太陽は最後爆発して終わるもんなんじゃないの?さすがに真っ黒に燃え尽きて終わりってのはこの時代の知識しかないとはいえ無いだろう。
顔のある白球やらダークマターに包まれた赤い恒星やら緑色に光るセントラルサンやらといろいろ出てくるが、「だからそれは何なのさ?」言いたくなるぐらい出てくるだけで以降の話には何も絡んでこない。大して恐怖する描写でもなんでもないので一体何のために入れたのか不明ではある。あと白い女は本当に誰なの?前回であった時の描写まるごと抜けてるよね。何のためにこんなことを?
これなら普通に「カーナッキ」の方が面白いよね。絶版もやむ無しかな