「逃げゆく物語の話」ゼロ年代日本SFベスト集成F

ゼロ年代って、自分で言ってて恥ずかしくならない?

この間図書館で見かけて、パラパラと読んでみた限りだとどうも以前読んでた気がするので記憶を頼りに

「夕飯は七時」恩田陸

空想具現化能力を持った子供達とそれを把握していない母親と祖父の日常的な話。

「彼女の痕跡展」三崎亜記

恋人をなくしたという喪失感にとらわれる話。
「異形」っぽい感じが一番する

「陽だまりの詩」乙一

人類は衰退しました」を彷彿とさせるような何か。
陽だまりの樹」とは特に関係はない。

「ある日、爆弾が落ちてきて」古橋秀之

kannonの月宮あゆルートの爆弾版
これ文庫本で持ってたわ。結局中身は読まずじまいだったけど
まあ、この本の中じゃ一番レベル低い気がするけどなんで寄りにもよってコレ?ラノベ枠から持ってくるにしてももうちょっとマシなのなかったのか?異形コレクションラノベファン向けみたいなヨタを真に受けて連れてきたのかな?

「光の王」森岡浩之

ロシアだか北朝鮮の開発した爆弾で人類が滅んだ話。
ていうか、藤子・F・不二雄の話でこんなんあったしね。特別見るところがあるわけではないけど、「異形」にありそうな話ではある。

「闇が落ちる前に、もう一度」山本弘

アザトース宇宙の科学側からのアプローチ的な代物

マルドゥック・スクランブル"-200"」冲方丁

"-200"ってのはなにか意味のある数字なのだろうか。本家「マルドゥック・スクランブル」は読んだことがないのでなんとも言えない。
もろになんか攻殻機動隊の影響受けてる感じがしますね。影響受けてるっていうか、攻殻機動隊の世界観を元にしたオリキャラ二次創作的な感じもする。影響を受けてるってレベルなら、当時の科学では実現できてなくて現代では新たな可能性として浮かび上がってきた技術とかを取り込んで新たに焼き直しみたいにするもんだけど、どういうわけかコレは攻殻機動隊のあの若干古臭いサイバーパンクな世界観を忠実に再現させている。

冬至草」石黒達昌

なんだか凄そうなんだけど、読んでて眠くなる。
確かにSF的ではあるけど、ここまでエンターテイメント性に乏しいと流石に採用されないのでは?という気もするが。

「延長コード」津原泰水

ようわからん話でしたなぁ。死んだ娘の軌跡を追う男の話。別にちゃんとしたオチがついてるわけでもない尻切れトンボな代物

「第二箱舟荘の悲劇」北野勇作

J.G.バラードの「大建設」的な代物?

「予め決定されている明日」小林泰三

カエルに爪ってあるんだっけ?というところだけが気になった

「逃げゆく物語の話」牧野修

本当にそのまんまの話。面白さはわからん。