性懲りもなく再読。
天体の回転について (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)
- 作者: 小林泰三
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2008/03
- メディア: 単行本
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最初見た時エロゲみたいな絵だなと思ったがよく見ると若干固い感じがするのでどっちかというと「猫の地球儀」っぽい感じがする
天体の回転について
前に読んだときは加速度やコリオリ力やらに気を取られてストーリーよくわからんかったが、要は主人公が軌道エレベーターに乗ってツアーに出るという話。クライマックスが太陽系外縁部らしいので、そこまで行ったらまた戻ってくるってことは確定なわけだが……一体この主人公は誰に話しかけてるんだろう。
よくわからないのが主人公の正体。彼らが「妖怪」と呼んでる連中の行動見てるとどうも人間にしか思えない。しかし、それだったら主人公側も彼らを同族として見るはずで「妖怪」なんて呼ばないんでは?と
「妖怪」たちが地球の軌道エレベーターに主人公乗せるのを見逃してたのも謎といえば謎。あとこれリーナが「わが社」とか言ってるあたりからするとどっかの一企業が作ったシロモノなのかね。よくこんな施設作れたな……。
灰色の車輪
ブライキングってことは元ネタはCASSHERNなのか?
この検査官が余計なこと言わなければテンガ博士も死なずにすんだのでは?と思わずにはいられない
ロボット三原則はまあ、ロボットが人間以下だった場合にのみ有効だって事だね
あの日
あれ?教室にいた他の連中はエアロックから放り出されたのか?いつの間に
性交体験者
まるでカマキリか、女郎蜘蛛から進化したような人間の話。
やるたんびに男食われてたら男いなくなるんじゃないのかと思ったが(生まれる子の性別も選択可能らしいし)、男の殆どは人口子宮で作られているらしいので問題はないようだ。でもこういう技術が発展する以前はどうしてたんだろうね?生まれる男女の比率が男の方が多かったんだろうか。だとしても、割と早い段階でロボトミー手術が確立されてないとする度に男さらって来て性交しなきゃならんハメになるはずだが。やっぱ人為的に本能書き換えられたと考えたほうがいいかな。
関係ないが、「囚人の両刀論法」でアケルナル系の連中も見た目少女の連中ばっかだったな。
銀の舟
なんとなく少女漫画臭いというか、一昔前のSFっぽいところがちょっとあるだけでSFSFと騒がれていた時代遅れな漫画の雰囲気がある。
今ならヤングキングアワーズの水惑星年代記やら「魚舟・獣舟」が該当しそう。SFでやる必要ないよね的な
オチはあのとおりですがね
- 作者: 小林泰三,KEI
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2010/09/10
- メディア: 文庫
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