復刊して欲しい本

何やら東京創元社Twitterで、復刊して欲しい本を募ってるようです。

2012.03.19
「あなたの復刊してほしい創元推理文庫2012」応募要項

東京創元社では、毎年秋に復刊フェアを実施しています。
この復刊フェアに、いつも創元推理文庫をご愛読いただいている皆さまの意見をできるかぎり反映するべく、twitterを使ったアンケート企画「あなたの復刊してほしい創元推理文庫」を2009年からおこなってきました。

●2009年復刊フェア(2009年9月中旬より実施)
http://www.tsogen.co.jp/np/archive/fair/2009082701
●2010年復刊フェア(2010年9月下旬より実施)
http://www.tsogen.co.jp/news/2010/07/10072112.html
●2011年復刊フェア(2011年9月下旬より実施)
http://www.tsogen.co.jp/news/2011/07/11072219.html

四回目となる今年2012年も、皆さまの意見を参考にさせていただきたく、「あなたの復刊してほしい創元推理文庫」をtwitterで募集します。下記の応募要項・注意をお読みいただいたうえ、ふるってご参加ください。

「あなたの復刊してほしい創元推理文庫2012」応募要項|ラウンジ|Webミステリーズ!

それにしても、随分Twitterを有効に使ってるね。同じSF有名出版社の早川も見習ったらどうかね。

5:応募ツイートにつけられたコメントは、後日小社ホームページ他の媒体で使わせていただく可能性がございます。

「あなたの復刊してほしい創元推理文庫2012」応募要項|ラウンジ|Webミステリーズ!

まとめ
あなたの復刊してほしい創元推理文庫2012 - Togetterまとめ


僕もタイトル出そうとしましたが、出るのがほんの2,3点。
それと言うのも、大抵絶版で思い浮かぶのが東京創元社以外の本ばっかりだからですね。
東京創元社のはあんまりない。
まあ、他社の含めて出して行けば幾つか思い当たるんじゃないのかな。と思ったので幾つか書き出し

江口之隆黄金の夜明け国書刊行会

世界魔法大全1 黄金の夜明け

世界魔法大全1 黄金の夜明け

魔術結社黄金の夜明け団に関する本。まあ、それほど真面目な本ではないので興味本位で読める。

中島河太郎編「新青年傑作選4翻訳編」 立風書房

新青年傑作選4(新装版)翻訳編

新青年傑作選4(新装版)翻訳編

新青年傑作選4 翻訳編 - 中島河太郎編
ルーフォックオルメスとか、砂男の名訳が揃ってます。種村季弘の酷い訳よりよっぽど読める。
P.G.ウッドハウスを知ったのもこの本が最初。ルヴェルなんかも
新青年傑作選」と同タイトルで角川からなんか出てるけどアレは別物。面白くない

アンリ・カミ「ルーフォックオルメスの冒険」出帆社

ルーフォック、オルメスの冒険 (1976年)

ルーフォック、オルメスの冒険 (1976年)

ユーモアミステリ。まあ、この本自体は訳がクソで読めたものではない。
創元推理かなんかにはまた新訳が載ってたみたいだがまだ貯まらないのか?
ピエール・アンリ・カミ - Wikipedia

怪奇探偵小説傑作選 ちくま文庫

怪奇探偵小説傑作選〈4〉城昌幸集―みすてりい (ちくま文庫)

怪奇探偵小説傑作選〈4〉城昌幸集―みすてりい (ちくま文庫)

怪奇探偵小説名作選 ちくま文庫

怪奇探偵小説名作選〈2〉渡辺啓助集―地獄横丁 (ちくま文庫)

怪奇探偵小説名作選〈2〉渡辺啓助集―地獄横丁 (ちくま文庫)

怪奇探偵小説名作選〈7〉蘭郁二郎集―魔像 (ちくま文庫)

怪奇探偵小説名作選〈7〉蘭郁二郎集―魔像 (ちくま文庫)

明治探偵冒険小説集 ちくま文庫

明治探偵冒険小説集 (1) 黒岩涙香集 ちくま文庫―明治探偵冒険小説集

明治探偵冒険小説集 (1) 黒岩涙香集 ちくま文庫―明治探偵冒険小説集

明治探偵冒険小説集 (3) 押川春浪集 (ちくま文庫)

明治探偵冒険小説集 (3) 押川春浪集 (ちくま文庫)

筑摩のやつ。絶版になるの早過ぎ。というか、一回刷ってそれで絶版ってのが多いよね、ちくま文庫は。
「怪奇探偵小説名作選」のは資料的価値があるので絶版にしとくのはもったいないのだが。
まあ、青空文庫があるからかなぁ。すぐにただで読めるとは言ってもPCで読むのと紙の本で読むのは別物ですからね。PCだと目が痛くなる。

狩々博士「ドグラ・マグラの夢」

ドグラ・マグラの夢―覚醒する夢野久作 (1971年)

ドグラ・マグラの夢―覚醒する夢野久作 (1971年)

ドグラ・マグラ」の研究小説。

東雅夫編「夢野久作ドグラマグラ幻戯」

夢野久作ドグラマグラ幻戯 (学研M文庫)

夢野久作ドグラマグラ幻戯 (学研M文庫)

ひどくない方の東氏の編集した夢野久作研究本?なんか、黒白に載ってるが全集にない未完作品とかがある

横田順彌編「日本SF古典集成」

日本SF古典集成 1 (ハヤカワ文庫JA)

日本SF古典集成 1 (ハヤカワ文庫JA)

明治・大正の古いSFを集めた物。
日本のSFを語る上で欠かせない本ですね。

マリー・コレリ「ヴェンデッタ創元社

まあ、これは創元社のモンだけど。「巌窟王」式の復讐譚。別人になりすまして自分の元妻に復讐する話。

W.H.ホジスン「異次元を覗く家」ハヤカワ文庫

異次元を覗く家 (ハヤカワ文庫 SF 58)

異次元を覗く家 (ハヤカワ文庫 SF 58)

「幽霊狩人カーナッキ」で有名なW.H.ホジスンの作品。読んだことはない。

オースティン・フリーマン「オシリスの眼」早川書房

オシリスの眼 (1951年) (世界傑作探偵小説シリーズ〈第7〉)

オシリスの眼 (1951年) (世界傑作探偵小説シリーズ〈第7〉)

創元推理文庫の「ソーンダイク博士の事件簿」1,2も絶版の様ですが、まあ、読んでるしね。この作者の真骨頂は倒叙推理にあるんじゃないかな。しかも、過程が丁寧に書かれてある長編の方が尚よろしい。
最近は長編も「ポッターマック氏の失策」(論創社)とか「ペンローズ失踪事件」(長崎出版)とか「証拠は眠る」(原書房)とか「猿の肖像」(長崎出版)とか色々出てますわな。
過去絶版になってた「ダーブレイの秘密」(ハヤカワ・ポケット・ミステリ)は絶版になる理由が分かるほど微妙だったけど、この四つは割といい選択をしてますね。
で、「オシリスの眼」も早川の絶版作品なんで微妙な気がしますけど。
早川は海外ミステリマニア向けのばっか出してて、ストーリーとかで面白い作品を出さないよね。
SFマニアがアイデアガーアイデアガーとか言ってるのと同様、トリックガートリックガーとそこにしか注目しないイメージ。

オースティン・フリーマン「ソーンダイク博士の事件簿1」

今度は「『世界短編傑作集2』に収録されてるから未収録」なんてことをせずに、ちゃんと「オスカー・ブロズキー事件」もいれた状態で復刊して欲しいものですな

●収録作品
「計画殺人事件」
「歌う白骨」
「おちぶれた紳士のロマンス」
「前科者」
「青いスパンコール」
「モアブ語の暗号」
「アルミニウムの短剣」
「砂丘の秘密」

ソーンダイク博士の事件簿〈1〉 シャーロック・ホームズのライヴァルたち - オースチン・フリーマン/大久保康雄 訳|東京創元社

「パーシヴァル・ブランドの替玉」
「消えた金融業者」
「ポンティング氏のアリバイ」
パンドラの箱
「フィリス・アネズリーの受難」
「バラバラ死体は語る」
「青い甲虫」
「焼死体の謎」
ニュージャージースフィンクス

ソーンダイク博士の事件簿〈2〉 シャーロック・ホームズのライヴァルたち - オースチン・フリーマン/大久保康雄 訳|東京創元社

フリーマン「オスカー・ブロズキー事件」

世界短編傑作集〈2〉 - 江戸川乱歩 編|東京創元社

川又千秋「幻詩狩り」

幻詩狩り (創元SF文庫)

幻詩狩り (創元SF文庫)

本屋でなんとなく手にとって読んだのだが意外に面白かった記憶がある。しかし、いつの間にやら絶版になってたのね。