大人向けなろう小説
- 作者: 柳広司
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2012/06/22
- メディア: 文庫
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ダブル・ジョーカー
なろう系俺TUEEEE小説によくあるパターンだが、分かりやすい凡人イキリライバルを登場させて、それを主人公側がこてんぱんにのすという分かりやすい構図のもの。
前作まで読んでいれば、これでD機関出し抜ける訳がないと思いつつも、「ジョーカー・ゲーム」の「D機関SUGEEE」感溢れる内容に飽き飽きしていた自分は、なんとか風機関がD機関に一泡吹かせてくれないものだろうかと思っていたのだが
結果はご覧の通り。噛ませ犬にすらなっていない。ライバルポジションにすらならない路傍の石だったという酷いオチ。
もうこの時点で読むの一旦辞めた。
やり方的にはD機関とそうそう変わらずにそれでいて「死ぬな殺すな」とかいう少年漫画かラノベじみた方針だけでそんなに何かが変わるのかと納得がいかなかったってのもありますね。
読者層的にこの子どもじみた方針はやはり必須だったんですかね…。
ブラックバード
真珠湾攻撃時に活躍していたスパイのドキュメンタリー番組を見ていたのでその延長で。
その番組見てたおかげで、この最後のアメリカのやり方にも十分納得行った。
やっぱりなんかこれ、前知識としていろいろ持ってないと単なる俺TUEEE小説にしかならんのじゃないのかな。
基本的になんかかんやあって「日本のスパイはすげぇや」って落ちのワンパターンな話だしね。
時代背景についてろくに説明していないから、余計にそう感じてしまう。
話としては割と良かったです。
アニメで出てないよねそういえばこのエピソード
仏印作戦
なんとなく「TRY」の逆パターンなのかなと思った。
過去の類似作品DISりながら俺TUEEEしてるんなら、類似作品も見といたほうがいいのかなと思わせられた作品。ていうか、「TRY」ってジャンルなんだろう。
なんとなく「D機関」の名前を出せって言ってた時点でかなり胡散臭いなと思ってましたけど案の定でしたね。それはいいとして、外部にこの名前漏れてるなら同様のことを敵対組織がやりそうだなぁと思ってしまった。ていうか外にもこの名前で漏れてるのか?なんかそれとは別な符牒じみた名前で呼ばれてそうだけど、チヨダとかサクラとか。D機関って名前がなんか重要なのだろうか?ていうかDの元ネタは何なんだろう。団子坂のDか?
柩
アニメのドイツ軍人がやたらゴツかったということで印象に残っている。何だありゃガンダム作品に登場しても違和感なさそうだが。ドイツ軍人といえば細長の冷徹な男というイメージだからそう感じるのか?アクションないエピソードに必要のない無駄なゴツさだったな……。まあアニメに関して言えば無駄にキャラデザゴツい連中ばっかだったからな…。
内容はまあアニメはほぼそのまんまにしてあったようです。違いは遺体収容の病院でヴォルフ大佐と結城が知らずに会合していたことぐらいか。こちらでは特にそんなシーンはない。