「なんでもない一日」シャーリイ・ジャクスン その1

初心者向け

なんでもない一日 (シャーリイ・ジャクスン短編集) (創元推理文庫)

なんでもない一日 (シャーリイ・ジャクスン短編集) (創元推理文庫)

スミス夫人の蜜月(バージョン1)

シャーリイ・ジャクスンの割に分かりやすくて面白い。逆にあっけないぐらいだが。

買い物に行ったところ近所の住人から変な目で見られて、隣人からも警告を受けるスミス夫人。理由は最近結婚した夫のことについてだった。3x歳にて未だに未婚だった夫人は、スミス氏との出会いによりこの度結婚することになったのだが。隣人は彼女の夫は、かの新聞に乗っている、妻を殺害している殺人鬼ではないのか?というのだ。
顔や、現場となった家と二人の新居となる家は似ているが、3x歳にて初めての結婚という事態に浮かれる新妻は、そんな隣人の警告には耳を貸さない
そして夫が帰ってきて、いまからその新居へ行こうと提案したところで話が終わる。

ええ、これはかなり分かりやすい話ですね。完成度高いというか、むしろ何でこれでバージョン2を作る必要があるのか?と思うくらい分かりやすい。
一体これ書いたのはいつごろで、なんでバージョン2にしたのか?と言うところが気になるところですね。ありがちすぎて、ウケなかったのか……?

スミス夫人の蜜月(バージョン2)――新妻殺害のミステリー

上記のバージョン2。こっちはいつものシャーリイ・ジャクスン。つまりなんかわかりにくい。
結局、殺そうとしていたのは夫側ではなく主人公側だったのか?それとも、殺されたがっていたのか?