小林泰三「わざわざゾンビを殺す人間なんていない」

「ジャンク」の焼き直し?

わざわざゾンビを殺す人間なんていない。

わざわざゾンビを殺す人間なんていない。

やけに長いタイトルですね。でもってなんか根幹に関わるような名台詞ってわけでもないので何でこんなタイトルにしたのか?と言う疑問符が浮かぶ

パーシャルゾンビという概念が出た時なんというか「甲鉄城のカバネリ」でも見たのかと思いましたよ。でも主人公の恰好はどっちかというとイーオン・フラックスみたいな格好してそうだけど。

うーん。内容としては、人間が死ぬとゾンビになるようになった世界(「噛まれたからゾンビになる」というだけではない)で起きた殺人事件。
まあ、なんかナンセンス系ですね。トリックもまあ、たしかに成立するだろうけど、知ったらガッカリする系。
世界観がセンセーショナルな割にオーソドックスな推理トリック使ってますしね。
いやまあそうじゃないとまずいのかな。最近の流行りなのかな。世界観は珍奇だけど推理部分はちゃんとしてるってのがなんかその手のマニアから高い評価受ける基準点らしいけど、まあ自分はそれより、なんか仮定だらけの話で三段論法してるみたいな感じだったからイマイチ話について行けずに「???」だった。流れは理解できたが納得はできないような。


設定だけなら非常に興味深い。
この世界のはプリオン的なタンパク質によってゾンビ化が引き起こされていて、死んで免疫系が活動しなくなると、この「ウィルス」がゾンビ化を引き起こす。
ちなみに全人類がこのウィルスに感染している。
ゾンビに噛まれるとそこから大量のウィルスが投入されて、それによってゾンビ化が引き起こされるらしい。