「ぼくが死んだ日」その1

某子供向けホラーよりは面白い

ぼくが死んだ日 (創元推理文庫)

ぼくが死んだ日 (創元推理文庫)


表紙でどっかで見たような雰囲気出してたので手に取ったけど、名前には全然ピンと来るところがない。

トンネルに消えた女の怖い話

トンネルに消えた女の怖い話

経歴見てみるとヤングでアダルトな(YA)小説書いてるっぽいのと、翻訳者がプリーストリーのと同じだから同一人物じゃないの?と感じたけど、名前は全然別。

道路で拾ったずぶ濡れの女の子を家まで送っていった後、シートに靴が置きっぱなしになっているのに気づいた主人公は、その家まで靴を返しに行くが、その家の住人はその女の子は既に何年も前に死んでいるという。信じない主人公はその子が埋葬されているという墓地まで出かけてゆくと、それまでも同じようにここを訪れた人たちが残していった靴がいくつも放置されていた。
そしてそこで死んだ子どもたちが自分の死んだ経緯を語り始める。

マイク

聞き手の話。16歳のマイクは夜の12時過ぎに車を飛ばしていたところ、びしょ濡れの女の子に遭遇。その子キャロルアンに家へ送ってと言われて家の敷地前まで送ってゆくが…

ジーナ

最初の語り。
自分の空想話を方々に語っては嘘つき呼ばわりされる女の子ジーナ。ある時転校生のアントニーがやってきたことから、おかしな事になる
あ、そこで終わり?的な。結局アントニー何がしたかったの?奴さんなんで生きてんの?
これも結局ある意味自業自得な気もする

ジョニー

女教師の机に蜘蛛を入れて殺しかけたことから退学になったジョニー。最初はスリ。その次は葬儀屋の礼拝堂に安置してある死体から貴重品を盗む生活をしていたが、ある時かつて自分の女教師の死体と出会う。かつて教壇でみかけた金の三日月に赤い石の付いたブローチを盗もうとするが…
棺桶の中からボーラムが唱えていたのは、よみがえりの呪文と死を他人に移す呪文だったらしい。でも死んでんのになんで唱えられたんだろう。て言うか、生きてたら生きてたで、死を移す事はできないのでは

スコット

廃墟の写真を撮りにシカゴ州立精神病院へ行ったスコット。最初は幽霊なぞ信じずに写真を撮りまくっていたが…‥

シカゴ州立精神病院!恐ろしいな……
これの良いところは明らかに怪異の兆候が出てる場所にいつまでも留まったりせずに逃げ出すところですかね。その手の去勢はるアホにはウンザリしてるからな。