「幻想と怪奇 ポオ蒐集家」その1

幻想と怪奇―ポオ蒐集家 (ハヤカワ文庫NV)

幻想と怪奇―ポオ蒐集家 (ハヤカワ文庫NV)

アムンゼンの天幕

まんまラヴクラフトとか言われてて興味湧いた一品。
確かにそれっぽくはあるが、ラヴクラフトよりはマシなんじゃないかな。
書き方も無くはないし。ドラキュラとか
アムンゼンは実在した探検家で南極点到達を成した1人。しかし、この手記の作者はアムンゼンの到達から1年も経って南極点到達を行おうとしてるのに「南極は我々のものだ――アムンゼンあるいはスコットか、あるいは両者に先んじられていなければであるが」なんて文章が出てくるのだろう。
サザランド探検隊ってなんですかね?実在したのかと思ったらこっちは存在しないみたいだが。

寂しい場所

オーガスト・ダーレス!こんなとこで名を見るとは思わなかったな。
日本のクトゥルー神話愛好家から蛇蝎の如く嫌われているせいか、ホラー作家って印象は薄いが、こういうトコにとられるってことはそれなりなのかな。この作者のクトゥルー神話自体はそう悪くはないが(主に文章面で)、怖いかと言われるとそうでもない気もする。
内容は、子供の頃暗がりで空想した怪物が現代に蘇って子供を殺したという、スティーブン・キングの「イット」みたいな話。

無料の土

無料大好きだからって無銭飲食とか万引きはイカンでしょ……。
しかしなんで収穫した穀物を全部いっぺんに食うかね……。オマケにその状態でどうでもいい植物取りに行くとか……

二年目の蜜月

妻から腐敗臭がするようになった話。
結局正体何だったの?グール?ゾンビ?

ポオ収集家

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