海野十三「火葬国風景」その1

電気風呂の怪死事件

井神陽吉行きつけの銭湯「向井湯」には電気風呂が設置されていた。ある日いつものように特に好きでもない電気風呂に入っていたところ急に電圧が増して感電。哀れ陽吉は風呂の底に沈んでしまう。職人風の男と学生によって風呂の底から引き上げられ警察もやってきたが、女将が女湯の様子を見に行くとなぜか女の死体が。
もしやと思い三助の由蔵を探すが、その由蔵は死体となって天井裏で発見される。

前に読んだ事はあったのだが確か女装野郎が犯人だったって以外は特に覚えてなかった。
まさか殺した女の服着て堂々と出て行ってたとは……
電気風呂の怪死事件なんて書いてあるから電気風呂で感電した奴が死んだのかなと思ったらこいつは死んでなくて、隣の女湯にいた女性客が吹き矢で殺されるという‥‥‥。さらにその上から血が降ってきているのを発見して天井を見上げると血のシミ跡。三助の部屋の押し入れの天板から天井へ入りそこでさらに三助の死体を発見するという。
なんとも複雑怪奇っぷり。
どうでもいいけど女湯には3人ぐらい客いたはずだがそいつ等どうしたの?見張りの警官立たせてて誰も帰さないようにしてたみたいなこと書いてたけど。警官来る前に帰ったのか?
犯人は不審と思われて非常線張ってた警官に捕まったってことはやっぱり分かる程度の女装だったのか?でも銭湯のおかみさんには素っ裸でもバレてなかったよな。どういうこと?