- 作者: レイブラッドベリ,Ray Bradbury,小笠原豊樹
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2013/04/05
- メディア: 文庫
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海外ドラマ「見えない訪問者 〜ザ・ウィスパーズ〜」の原作らしい。と言うことで読んでいる本。直接の原作はこの中の「ゼロ・アワー」らしいが。なんにしても短編だから原作というより原案なんだろう。
ウィスパーズ自体はなんか最初はホラーかと思ってたら、雷獣ウェバリみたいな宇宙人が絡んだXファイルみたいな話だったようでなんとも。雰囲気は地球の静止する日に近い。opはホラーというよりダークファンタジーな雰囲気を出しているが、内容的には宇宙人が絡んできそうなんで怖さには期待できない微妙な雰囲気の話。海外ドラマにしちゃ面白くない(サラコナーズクロニクル並)のでなんか元ネタになった映画か原作でもあるのかと思って調べたらこれだったそうな。
確かに刺青の男出てきますもんね(白目)。しかしウィスパーズみたいな絡み方はしてこない単なる語り部のようだ。
プロローグ 刺青の男
刺青の男登場。しかし、刺青自体はドラマみたいな刺青とは違って絵画みたいな感じらしい。描いたのも未来人らしい。そんでその刺青は夜になると未来の物語を語り始めるらしい。
以降の話はその刺青が語ったという体で記されている。
草原
思考を読み取って望み通りの光景を見せる部屋に何故か本物のライオンが居た話。
結局何が原因で本物のサバンナに行ってたの?それとも部屋は仮想現実でライオンだけ本物?子供が超常の力持ってた?
形勢逆転
黒人と白人の立場が形勢逆転しそうになった話。
近いのは「アルファ星系の人々」かな。火星開拓のため火星に送り込まれ、火星で暮らして火星で増えていた黒人たち。一方地球は度重なる戦争のために疲弊していた。ある時地球から白人の乗ったと思われるロケットがやって来る。
しかし黒人だらけの火星に白人がやってくるって……テラフォーマーズの原案である可能性が微粒子レベルで存在している……?
長雨
金星に不時着して止まない雨の中を太陽ドーム目指して延々歩き回る話。
硫酸の雨が降っているはずの金星に、地球と同じ気候でただ熱帯雨林同様の雨が降っているだけ、気温も地球と同じという設定がされてる話にはどうにも慣れることが出来ないな。戦前の探偵小説家が書いたトンチキな話とかなら充分許容範囲なんだけど、こう言うシリアスな話でこれやられるとな……
それにしてもぬかるみだらけで年がら年中雨が降ってる中を歩きまわるとかなったら陰金悪化しそうだな。いやそれ以前に手足はどうなるんだろう。靴履いてるのかな?普通の靴でも防水でもふやけてブヨブヨになった挙句靴ずれ起こして出血しそうだわ。
ロケット・マン
宇宙に憧れてロケット乗りの仕事からなかなか帰ってこない夫を地上に引き留めようとする妻の話。
海上自衛隊か何か?
旦那が不在で好き放題やりたい放題な妻が多い中で未だ恋愛期なのね。結婚当初からこんなんなら結婚する相手間違えてるな。