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クリス・プリーストリー「ホートン・ミア館の怖い話」

舞台はイギリス

ホートン・ミア館の怖い話

ホートン・ミア館の怖い話

「怖い話」とは付いているが他のシリーズみたいに短編集というわけではない。
母親をなくして天涯孤独になったキレやすい13歳の主人公が、父親が助けた元軍人の館に行くことになり、そこで妙な体験をすることになるという話。
物語後半になるまで幽霊なのか、単なる主人公の見る幻覚なのか、それとも人為的なものなのかがいまいちはっきりしないどっちか付かずの状況でなんともイライラしどおし。
そことにかく主人公の性格がキモくて読んでてイライラしてた印象しかない。最後のほうで多少持ち直したがラストはやっぱり…。
こういうキレやすい主人公は向こうで人気なんだろうか。日本じゃまずありえないというか、向こうでも若干古臭い感じがするんだけど。

母親が病気で死亡して天涯孤独になった(主人公の父親は軍人で、上官を庇って死亡している)主人公のもとに、父親の助けた上官からクリスマスをホートンミア館で過ごさないかと招待を受ける。命の恩人ということで、彼からいくばくかの金をもらっていた母子だが、母親はその上官を恨んでいる上に、主人公はその上官とも面識はない。渋っていた主人公だが、行くところもないので招待を受ける。
館に着く直前早速怪異に遭遇する主人公。馬車の中から、館の前の川の上にびしょ濡れの女の人を発見する。馬車を止めて見るも人影は見当たらず、状況的に単なる幽霊のはずだが、館に行きたくないという反抗心から「あんな格好でこの雪の中を生身の人間がうろついていたら凍死してしまう」という理由をでっち上げ弁護士に周りを探させようとする。当然弁護士はそんなの信じないがそれにさらにムカついた主人公は館についた直後、ガタイの良い執事にそのことを告げ、真夜中に雪の中を探させようとする。その目論見は叶ったが、当然ながら存在しない人間を発見することなど出来なかった。