江戸川乱歩「孤島の鬼」その2

孤島の鬼 (江戸川乱歩文庫)

孤島の鬼 (江戸川乱歩文庫)

初代と出会ってホテルまで行くまで半年とか書かれてた数ページ後に、口利いてから3ヶ月で初代死んだとか書かれてるあたり、どうも底本とするにはかなり問題のあるテキストのようだ*1
他に、土蔵に閉じ込められていた状態の諸戸が丈五郎だまくらかして脱出したのはいいが(良くないけど)、そっから簑浦に見られることなく屋敷の中に入って不具者を開放したってのは一体どうやったんだろう?

前半のミステリー的な部分は中々面白いと思うんで普通に映像化してくんないかなと思うけど、まぁ、内容的に無理かなぁ。かたわとかせむしとか普通に使ってるし、犯人が不具者となれば尚更なぁ。
ていうか、深山木殺害トリックはさすがに無理ない?周りで砂かけしてた子供達に気付かれずに刺すなんて可能なの?ていうか、周りも自分も多分水着姿だったと思うんだけど、何処に短刀隠してたんでしょうね?水着だったら持ってるの即バレするような。

*1:ちなみに東京創元社版だと3ヶ月後の部分は9ヶ月後になっている