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八杉将司「夢見る猫は、宇宙に眠る」その1

夢見る猫は、宇宙に眠る

夢見る猫は、宇宙に眠る


過去や海外製の訳の分からないSFに比べると随分分かりやすい小説。
やはり感性が今風なんで感覚的に描写が理解できるのがありがたいね。昔の小説というか、大抵今SF書いてる人って50代付近だし、読んでる人もその辺りだから自分みたいな若造には正直感覚が理解できない部分が多数ある。ディックのラノベなんか特にね。

山本弘的な痛女が初っ端から出てきてどうしようかと思ったけど、それでも読み進められたのはやはり文章の描写が秀逸なところに尽きるのかなぁ。SFみたいな野暮ったさがないのがいいのかね。神林長平の80年代的な油臭い機械みたいな描写はそれはそれでいいんだろうけど、やはりスマートフォンの時代にはこういうのがあってるよね。マイコン全盛期に青年期を過ごしたみたいな、仮想空間描写にこてこてのCGポリゴンを使う老人SF作家とは違ってスマホネイティブ世代な感じがして凄くいい。
パソコンを機械として見てる世代と、あくまでそれらは土台で中身のコンテンツこそが重要と考えてる世代。ハード系とソフト系みたいなそんな違いを感じる。
まあ、どちらにしろこの山本弘の小説に出てきそうなヒロインにはイラッとするが