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八杉将司「Delivery」

Delivery (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)

Delivery (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)

SFにしては妙にエンタテイメントしてるなという感じ。まあ、それも前半までですがね。
というか、おそらくこの作者のいつものSFだったら最終章だけで作品になってそうなのを(「うつろなテレポーター」読んだ印象)、エンタテイメント分マシマシな前半部をくっつけた感じ。
日本SFで面白いエンターテイメント作品って珍しいよね。なんかこういうのって、作者の年齢が高齢なせいかやたらと古臭くなる傾向があるし。本書はなんというか、今風なイメージを想起しやすい描写が多い。
序章は何か「No.6」を思いおこさせるような耽美臭い雰囲気。
1章はスーパーディザスターで荒廃した地球でチーマー的な事やって生きていく少年少女達の話
2章は月の司法庁の専属サイボークになって諜報活動を行うという攻殻機動隊を思いおこさせるような話
3章は月に舞台を移して、うーんどことなくガンダム臭い雰囲気の話
4章は本編
ゼロ年代SF傑作選とか山田某のSF読んだあとだと、「SFって文章のレベル低いなぁ。ラノベかよ」と思ってしまったりするのですが、この作者だけは別格みたいでまともに書けてる。結局コードが違うだけかもしれないけど、出てくる描写が最近のアニメとかの映像表現とマッチしてて非常に想像しやすいんですよね