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P.K.ディック「変数人間」

変数人間 (ハヤカワ文庫SF)

変数人間 (ハヤカワ文庫SF)

P.K.ディックと言えば放射能、哲学、そして麻薬。放射能灰に覆われた灰色の世界で、ひたすら陰鬱なストーリーが展開するイメージ。そこには爽快さも何もない。ひたすら読み手が憂鬱になるだけの嫌がらせみたいな展開しか無い。
しかし、この本にはそれらとはあんまり関係のない、SFらしいSF(「パーキー・パットの日々」は除く)が収められている。どちらかと言うと、神林長平の短編を思い出すような作品が多い。
アンドロイドは電気羊の夢を見るか」とか「流れよ我が涙と警官は言った」「高い城の男」みたいな意味の分からないSFばかり書いてるイメージがあったがそうでもないらしい。