まだ見ぬ冬の悲しみも (ハヤカワSFシリーズ―Jコレクション)
- 作者: 山本弘
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2006/01
- メディア: 単行本
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奥歯のスイッチを入れろ
「009」的なサイボーグをSF的に表現するという。
なんかタタツシンイチ的な匂いのする。
この時点でなんか……80年代アニメ臭が……
バイオシップ・ハンター
生きている宇宙船を追う話。
しかし交尾が美しいなんてのは理解不能な感性ですね。
元ネタ不明
メデューサの呪文
言語文明へ移行した異星人の話
ギミックが「幻詩狩り」くさい。でも他に元ネタがあるかもしれない。
まだ見ぬ冬の悲しみも
パラレルワールド系タイムパラドックス
表題作の割にあんまり……
そうか、確かに自分自身が目の前に居たらそこまでの嫌悪感を抱くのも無理ないかもしれない。同時に特定の人物の特性に激しい嫌悪感を抱くのも同族嫌悪の一種ではないかと言う気がする。
それにしても、世界が滅んだ理由……。いやー、いくらなんでもその理屈はおかしいだろ?
小林泰三の「完全・犯罪」の方がまだ納得いくような。
シュレーディンガーのチョコパフェ
波動関数の収束した世界を発散させて個々を分離させようと目論む博士の話
何かノリが新井素子じみててウザいっつーかノーテンキ過ぎるな。描写される秋葉原の景色は現代でも、ノリは80年代。今のオタクはもうちょっと鬱屈した感情抱えてそうな気がするが。まあ、この主人公は彼女いるからそうはならなかったのか。恋人を作れた加藤か。
闇からの衝動
C.L.ムーアとヘンリー・カットナーの出会いとロバート・E・ハワードの作風に潜む原体験について
クトゥルーものか!と思って飛びついたものの、中身はファンタジーホラー。「黒の碑」読んだ時並みのがっかり感。
オチといい、小林泰三とは対照的。素材がどんだけ良くても、駄作にしてしまう天才じゃなかろうか、この人は。
しかしまぁ、全体的に古いオタク臭いというかなんというか。所詮単なる二次創作程度の代物でしかないような。