「心霊理論」再読1

心霊理論―異形コレクション〈38〉 (光文社文庫)

心霊理論―異形コレクション〈38〉 (光文社文庫)

まあ、久しぶりに読みたくなったので。おそらく、「ロボットの夜」についで面白い異形コレクションだと思う。

ブラジル松

冒頭のエッセイじみた体験談は必要だったの?後ブラジル松の由来とか、そもそもの原因部分だけ別文章にしてる意味は?普通は小説中に取り込むもんなのでは

屋上から魂を見下ろす

やっぱり読んでて中二じみてるなと思った。名前が日本人臭くないからイマイチ風景が想像しづらい。

古き海の‥‥‥

何か高校生が書いたみたいな幽霊談義と文章、主人公の行動。いくら何でもこんなアホな行動とる大人はおらんだろ。
最後のアレもどんでん返ししたかったのはいいが整合性とれてないのがな
柄刀一はPNや、紹介文や、表紙はよさげなんだけど中身ががっかりよね。こんな主人公と熊谷が友人になったって、どうやって?

光の隙間

鬼太郎の幽霊族みたいな。ドラえもんの光ねじ曲げて見えないようにする道具に対抗するための装置作ってたら本物の幽霊が見えたとか言う話。

俺たちの冥福

まあ、普通に傑作。一番テーマにあってる気がするな。ありきたりな理論でもないし、わかりにくいわけでもないし。文章がくどくなくて淡々と進むのも良い。