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ディクスン・カー「蝋人形館の殺人」その2

蝋人形館の殺人 (創元推理文庫)

蝋人形館の殺人 (創元推理文庫)

読了。
なるほど、たしかに意外な犯人だが、最後の殺人の件は、あの二人に知られずにあいつ殺すとか無理じゃね?ていうか、説明聞いても「え?」ってしかならんし、推理も納得いかない部分ばっかりでなんともつまらないシロモノだった。
後結構どうでもいい描写に文章割いてたおかげでやたらだらだらしてて、もうちょっと切り詰めることが出来たんじゃないのか気がする。正直カーの作品他にも読みたいかって言うと、絶対にNoよね。推理部分うんちゃらとか本格ファンにはいいのかもしれんが、事件の発生から解決までの展開や人物描写に魅力が感じられなかった。
まあ、犯人の一人は最初から怪しいと思われてたやつでアリバイ崩し的な様相を呈しているのがなんとも。


ていうか、まああの大佐が娘殺すのはいいとして、そこに至るまでの心理がさ。蝋人形館の狂気に当てられて通路にいた娘殺したとか、更に死体をサテュロスの腕に抱かせたとか、どういう心理なんだよそれ。小栗虫太郎かよ。バカにしてんのか。
死体発見されやすくするためとか、通路に死体置くのがまずいとかそういうまともな動機はないのか。
あとエティエンヌ・ギャランが殺された時の描写に、ギャランが刺されたナイフを窓から中に投げ入れたみたいな描写あったと思うが、バンコランの推理だとマリー・オーギュスタンが発見した時点ですでに死んでたわけだから、そんなことできるわけないよね。

大体"慎重"とか言ってるくせに、あんなひと気のない蝋人形館の中で会おうなんてのがおかしいよね。自暴自棄になった脅し相手から殺される危険性があるってのを考えてなかったのか?自分にはあの原稿があるから大丈夫だと思ってたのかね。自分が死ねばあれが出版社に送られるようになってるとか。
そもそも、警察の密偵が自分の部屋に潜り込んでいて、自分の関わっていた殺人に関する話がモロバレしてしまって、その密偵探してる最中に、約束があったからってわざわざ現場を離れるか?下手すると身の破滅だよ。どうせ逃げられないからと安心してたのか?んなことする前にパリから逃げるなりなんなりしたほうがよくないか?