コナン・ドイル「ラッフルズ・ホーの奇蹟」その1

ラッフルズ・ホーの奇蹟 (ドイル傑作集5) (創元推理文庫)

ラッフルズ・ホーの奇蹟 (ドイル傑作集5) (創元推理文庫)

ラッフルズ・ホーの奇蹟」


しかし、このラッフルズ・ホーの方も悪いわな。あんだけ富を見せつけてる癖に自分には何も施しをしてくれないとなるとそりゃあ、ああなるのも無理はない。
と言うか自分の財産を狙う悪人に対しては果敢な態度とってたのにマッキンタイヤ親父の所業に対してだけショックを受けるのか……。
一番意味わからんのは、慈善事業やるのが目的と言ってるのにあんな豪奢な屋敷建ててるのは何なのかと。金を使い経済を循環させるのが目的なら早いとこその屋敷売り払ってまた屋敷建てろよ。
あとロバートはなんで絵を描くのをやめたん?慈善事業で金配ってたのは、手伝いしてただけでそこから自分には一銭も入ってないよね?ラッフルズ・ホーのやり方知ってるんならそこから自分に金入らないって分かりきってるのにね。なんで怠けちゃったんだろう。
あの男は義兄が金に困ってても施しはせんと思うぞ。


それにしても(金に)汚い妹だなぁ。
金持ちが現れたとたん自分の恋人を見限るとは。
兎にも角にも、ホーに女を見る目がないのはよくわかった。
まあ、あんだけ莫大な富見せつけて置いて女が富に惹かれてないと思うなんてよっぽど間抜けじゃないかしら。今までなに経験してたんだ。


それから、ホーが金を世の中の為に使わなければならないと偏執的に考えて実行するその理由はなんなのか、がイマイチよくわからなかった。