- 作者: 井上雅彦
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2007/04/12
- メディア: 文庫
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菊地秀行「<隻眼流廻国綺談>石の城」
柳生十兵衛が流浪してる途中で吸血鬼退治する話。
金髪の吸血鬼ってなんか安っぽいな。吸血鬼と言ったら銀髪か黒髪だろうに。
某バンパイアハンターも白髪だし。三流さを表すための記号かな、金髪ってのは?
紹介文にある"ドラキュラの翻案でもある横溝正史『髑髏検校』"に興味が湧いたがつまんなそうだな
平山夢明「≒0.04%」
吸血鬼の灰を吸い込んでハイになるヤク中の話。
吸血鬼の灰吸い込んだら吸血鬼になるってどこ情報?
そんだけいい麻薬なのに一気に吸うのかよ。
ところで親父は何してたんだ?あれを麻薬として売りさばいてたわけでもないみたいだし。
石田一「影武者」
ハマー映画と原作の違いとか、ドラキュラ原作者の日記風な小説とか。
なんか途中までは良かったんだけど……。それぞれの話のオチがなんか……。
ねぇ?
吸血鬼の描写がコテコテ過ぎて萎えるっていうか。
最後それにしちゃったら萎えるの分かってるのにそれをやるのかという。
「原作など読むな。ハマーのドラキュラを観よ」
などと言っている作者なんで、こういうチープな落ちになるんだろうか。
ところで、ハマーフィルムの吸血鬼ドラキュラは自分も観たことがあるが、
「吸血鬼ノスフェラトゥ」「魔人ドラキュラ」いずれにも劣るあまりにも俗っぽい映画だった気がする。ホラー映画というより、怪奇映画と言った方がしっくりくる。
セットも安っぽく、ドラキュラにしてもあまりにもコテコテな格好してるんで、「何だこりゃ?ギャグか?」と思った記憶がある。
それは兎も角として自分の記憶が正しいなら、ドラキュラは最後カーテン剥ぎ取られてそこから降り注ぐ陽光を浴びて足から灰になったと思うのだが……。