ピエール・アンリ・カミ「機械探偵クリクロボット」

機械探偵クリク・ロボット〔ハヤカワ・ミステリ1837〕 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

機械探偵クリク・ロボット〔ハヤカワ・ミステリ1837〕 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

早川ポケットミステリなのに意外にも読みやすい。
他国の親父ギャグをルビなど使わずに無理やり日本語にすると、柳瀬尚紀みたいな、やたら読みにくい不自然な訳になることが多いが、こちらは自然な文章になっていて読みやすい。元がいいのか訳者がいいのか。同じカミ作品でも、「エッフェル塔の潜水夫」とか「ルーフォック・オルメスの冒険」(出帆社)とかは微妙だったことを考えると、やはり訳者の力量に負うところが大きいのかな?
ポール・アルテを読みやすいとか言ってるレベルの連中がこれ読んだらどんな反応すんだろ。