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黒岩涙香『涙香全集2』その1

涙香全集〈第2巻〉 (1979年)

涙香全集〈第2巻〉 (1979年)

人耶鬼耶

例の「ルルージュ事件」の翻案。
その昔、読んだことはあるのだが、また去年あたりに翻訳である『ルルージュ事件』を読んだものだから、またこちらを読んでみようと言う次第。


エエー、どうもこちらの「人耶鬼耶」は『ルルージュ事件』との対比からか、短編か中編レベルのものかと思っていたんですが。
この『涙香全集2』は428ページ。そのうち、「人耶鬼耶」の占めるページはP167-P419で252ページ。割と長編。
あと、この『涙香全集』は文字がやたらでかい上に、ボロボロの書体使っていたと思っていたが、それは『巌窟王』『噫無情』の事で、こちらはそれほど虫の食い書体ではない。
おそらく、『巌窟王』『噫無情』から受けた印象で勘違いしていたのだろう。


それでも、あの長編がこのレベルに収まっているのだろうから、もちろん余計な部分は省いているだろうと思っていたが、田風呂判事が呉竹姫との恋に破れたあたりは何故か残っている。