今野敏「半夏生」

半夏生―東京湾臨海署安積班 (ハルキ文庫)

半夏生―東京湾臨海署安積班 (ハルキ文庫)

原宿・渋谷の神南署にいた安積班が臨海署に戻ってきてしばらくしてからの話。
未だあのバラック小屋らしい。とはいっても、どんなものかは見当はつかないが。まあ、新臨海署なら現実の東京湾岸署を思い浮かべればいいわけだから楽だが、旧臨海署となるとモデルとなる建物がどれかわからないので思い浮かべるのは不可ですね。
あとベイエリア分署言うのやめろや、ダサいから。


急速に発展してきたお台場。ここには人の営みがない、とグチをこぼすホームレスの原田は、とあるショッピングモールに入る。そこで嫉妬の男と化したで原田はここに爆弾でも仕掛けてやる!と思うがその矢先アラブ系外国人が苦しそうにしたあと倒れるのを目撃する。



この原田って人必要だったん?
まあ、必要でしょうね。
人工島から見ると東京が幻のように見えるとか
内調のやつが出てくるとか。
この国はテロに対する危機感が甘いとか警鐘を鳴らすとか。
まあ、もろに「機動警察パトレイバー the movie 2 Tokyo War」をもとにしてますよねぇ。
これが後の「夕暴雨」に結実するんでしょうね。