- 作者: 井上雅彦
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2008/07/10
- メディア: 文庫
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「試作品三号」小林泰三
うーん
まぁ、小林泰三らしく、ある種のくだらなさのある作品ですね。アルファオメガとかネフィリムとかその系統の。
そもそも小林泰三の異形コレクション収録作で面白いと思ったものなんて一個もないですしね。
どんでん返しがあるのは結構いいことなんですが、まあ、それほどでも無いかなー
最初に予想していたのと違う真相を途中に挟むってのは、最近のはやりなんでしょうかね。麻耶雄嵩「隻眼の少女」といい。
それにしても、鎧とか。なんで冥王星にいるのに鎧なん?みたいなね。真相はあとで分かるが。
まぁいかにも妖怪バスターって感じのはさすがにね……
おまけに妖怪の分類まで出しちゃってるし。
まるでやってることがオーガスト・ダーレスですね。それ意識してんのか?
「恋する蘭鋳」平山瑞穂
奇態な行動を取る上司は妖怪だったという話。
あんまりどんでん返し的なこともないし、大して面白くはないなぁ。予想通り過ぎるというか。普通はここで一つ二つひっくり返すのが当たり前なんだけど。
同じ平山でも夢明とは違うな
「エイミーの敗北」林巧
えー?なにこれ?SF?
SFにしても物語のバックグラウンドがさっぱりで設定もあやふやでいったい何が起こってんのかサッパリですね。
用語にしてもワケワカラン用語散りばめてればそれっぽく見えるだろうって感じの匂いがプンプンしますね。
SFは普通逆なのにね。
井上雅彦の評価はかなり甘めですね。これはちょっとどうかと思うぞ。
未来妖怪燐寸箱
1Pショートショート集
色々と無理ありすぎて面白いものは一個もなかった。
「事実に基づいて」小中千昭
アメリカの怪奇ドラマ「アウター・リミッツ」の「宇宙への架け橋」に出てくるグレイの造形は実際にグレイ見た人の話をモデルにしていたと言う話。
えー。
案の定いつもの小中千昭ですね。映像関係を舞台にしたホラーだかなんだか分からん話。ホラーじゃないよな、これは。
実話関係の話とでも思わせたいんだろうか……。なんかああいう実話系って「実話」ってフィルターかかってるせいで怖がってるんじゃねーの?と思うほどくだらない話が多いですよね。
どこが面白いのかサッパリだが当人やら信者やらには面白いのだろう。
しかし今更グレイとかお前……。まぁ、序文で井上雅彦が「ウルトラQ」に言及してるのでそれからの連想で古臭いのをだしてきたのかもしれんけど。