小林泰三「完全・犯罪」

双生児

なんか江戸川乱歩を彷彿とさせるタイトルだね。
冒頭から「雅宙攝津県、嗚呼噛無市、御簾過渡肉駅」とかいう珍妙な地名が登場します。
マサチューセッツアーカムミスカトニック駅と
そして、双子が登場する。


なるほど、アーミテッジ博士の登場しそうなシチュエーションだね。生憎と、このふたりの苗字は上鳥とかではないが。


私と嘉穂は幼い頃二つの名前を持っていた。それは不自然なことでは無い。私たちは二人で一つ。

両親は、私のことを「嘉穂」と呼んだり「真帆」と呼んだりした。
ところがある時から、両親は私の事を真帆としか呼ばなくなり、もう一人の私を嘉穂と呼ぶようになった。


「嘉穂」は単なる呼び間違いだと思ってたがある時入れ替わっている事に気づいたのか。

山田川三太ってどっかで聞いた名前のような…
それにしても、「いい方法がある」と思いついて、現状ああなってるんなら、アレは真帆の意図した通りという事なのか?

隠れ鬼

え?何、これ?


出張帰り、桜庭貞二は河川敷のホームレスの住居から飛び出してきた男に追い掛けられる。辛くも男から逃げ切れた貞二だが、男の射る様な視線と異様な風体に言い様の無い不安を感じるのだった。
そして、その話を恋人の理子にした夜、貞二は小学校の頃いじめられていた山田中と、その頃行っていた遊び「隠れ鬼」のことを夢に見る。


なんかオチがめっちゃ世奇だね
わけわからん