- 作者: 小林泰三,KEI
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2010/09/10
- メディア: 文庫
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まあ、買ってしまいましたと。ソフトカバー版持ってるのにね。でも、表紙変わっちゃってますしね。
表紙絵を描いてるのは例のVOCALOIDの「初音ミク」描いた人で、この業界*1じゃ有名なKEI氏。
表紙絵だけ気合入ってて、中身がラノベって事態が一番困るので*2、今回はまぁ、自分にとっては好運な組合せではあるかな。
内容的にはグロ薄目で小林泰三なる作家を他の人に薦めたい場合にちょうどいいんでないかと。
天体の回転について
裏表紙の解説には「無垢な青年が抱く、宇宙への憧れとみずみずしい初恋を描いた表題作」とか書いてありますが、
なんというか、これ「初恋」って書いちゃっていいのって言う。
実在しない、完全に作られたホログラムの女性に愛おしさを感じるとかそれアニメキャラに恋しちゃう人種と同レベルな感じがするんですが。特に表紙がこれだから、余計そんな感じが。
揚げ句にホログラムにキスするとか、モニターの中の彼女*3にキスすんのと同レベルじゃんって。
特に、小林泰三はダッチワイフを自分の恋人と思い込んで結婚してる男の一生とか書いてますし余計に、ねぇ。
いや、人の趣味はそれぞれです。とやかく言うことではないですね。
2年前に読んだときはそれなりに内容理解出来たんだけど、今は何かさっぱりですね。
10km/s^2の過速度で10km/sに達するまでに何秒かかるかとか全然式が出てこない。
それで何か過去の事みたいに語ってますけど、これ結局この主人公どこまで行ったんかね。いや、別に恋愛的なことではなく*4。
最終的に月のL2起動エレベータを通過して先太陽-地球系L2へ行ってますが、そこから更に太陽系外周部まで行くとかなると厖大な時間かかるんじゃないのかと。
色々科学用語知ってるって事は、このツアーみたいなのが終わったあと、何処かでそれを学んでいると言うことだろうけど。
結局リーナなんてただのガイドプログラムでしかないと知った時どうしたんだろうね。それで失恋と相成ったのか*5
それともアレを元に某博士みたいに理想の少女ロボットか何かを作ったのか。
そもそも、「妖怪の森」にいた「妖怪」連中は何だったのか。なんで人間が科学知識失ってるのか。そんな状態で、あの軌道エレベーターとかが残ってるってのが不可思議。猿の惑星的な人類衰退が起こったのかね?
あの軌道エレベータの各ツアーの目的は?どこまで行くのが目的なのか、どこであの科学知識を学んだのか。
前は、「妖怪の森」の連中は人間の残したロボットで〜みたいな話だった気もするけど……どうだったかな
どうも、夜に体液ぶちまけたり朝になって仕事に出たりしてるところ見ると単なる人間のような気もするが。
灰色の車輪
まあ、実際どうやってロボット三原則を順守させるかという事になったら、こういう二重のシステムを構築することになるんだろうね。
そこに付け入る隙が出来ると。
ロボット三原則の論理的誤謬を突くとかそういうタイプじゃないみたいなんでちょっとあれだけど。
ところで、陽電子脳ってどういう物なんだろ……。陽電子で動くって事は反物質で作られてるのか?多分なんかのSFから持ってきてるのかしてるんだろうけど。
あとTENGA博士しか出てきてないようだけど、他の科学者の調査はしなくて良いのか?
それに主人公がここに来た目的がイマイチわかりづらいのだが……。特になにかどんでん返しがあるワケじゃないので逆になにかあるのかと勘繰ってしまう
クルーイーニャの元になった小惑星Cruihneってのは日本じゃクルイシン、クルースン、クロエニュ、クルイーニャ、クルーフニェ等と幾つもの表記揺れがあるようで、どうもクトゥルー的なものを感じさせますな。
あの日
昔、異形コレクションの「教室」で読んだ話。
宇宙空間で産まれ育った人間が、地球上を舞台にしたSFを書くとどうなるかという話
うん、これは爆笑モンでしたね描写が。でも、全体として面白いかは微妙か
性交体験者
何か蟷螂みたいな習性をもつ人間?達の社会を書いてる。
膣に棘が付いてるとか何となく北野勇作っぽいなと思ってしまった。
これ読んだ後、こいつらって蟷螂?*6と思ったけどどうなんだろうね
「実は人間って思わせておいて別種族だった」ってのはわりと良く見るパターンではあるし。
セックスしながら臍に顔を埋めるとか人間じゃまず無理じゃね?って気がする。
あるいは、男だけ人間と同じで女のほうは別物とか。
300万
解説によると、SFの映像作品では「何十兆キロメートルという厖大な恒星間を越えてくるだけの科学力を有しているかかわらず、戦闘方法は全裸で暴れまわるだけ」の作品が多いということらしいけど、そんなにあるっけ?
えーと、SFの映像作品って言ったらエイリアンとかプレデターとかインディペンデンス・デイとかぐらいしか思い浮かばないが
あと、ブレードランナーとか、クローンとか、あ、これは侵略物じゃないか
C・A・スミスの作品には肉体のみで邪神と戦う古代人とか出てきますしそれ系統とか
戦闘民族サイヤ人と考えてる人がいたけど、あの連中銃じゃ死なねーしなぁ
盗まれた昨日
SFマガジンに載ってたのを読んだことが。
牧野修がなんか似たようなの書いてなかったっけ。導入部が。
なんか、以前読んだことがあるからか読むの辛かったわ。
ムサい男の身体に記憶入れられるとかねー。場面想像したらキモイなって言う。
しかも最後、あの男の身体に入ったまんま立ち去るわけですから何か後味が悪い。
読んだあとは、あー、そうか身体が損傷したからもう元には戻れなくなってたのかと納得した。
時空争奪
河川争奪に例えて時空が争奪されるというはなし。
過去の時空が流れ込んだら、変化するのは侵入した側の宇宙で、侵入された側の宇宙は変化しないんじゃね?と疑問が。