漫画版「屍鬼」

まあ、いきなり漫画版から入ると「このキャラデザはねーよ……」と思ってしまいますわな。何せフジリューのあの眼のデカいとんがったキャラはほんと90年代に置き去りにされた遺物の一つに数えてもいいわけで、

しかも、ホラーという属性にはあまりにもしっくりこないキャラデザ。少年漫画ならまだわかるけどねぇ。
おそらくひぐらし以前ならああいう少年漫画的なキャラデザでホラーやるとかありえないと思われてたんだろうけど、ひぐらしが普通の少年漫画的なキャラデザでホラーやってからはそんな常識は覆されてしまった。そうか、つまり集英社ひぐらしの二番煎じがやりたかったわけだな。で、今さらに「屍鬼」みたいな10年以上前のホラー小説を引っ張り出してきたと。


まあ、それはさておき。
漫画版はやっぱりアニメ化前提で、しかも2クールぐらいの幅であらかじめ設定してたせいか、結構話詰めて漫画にしてるという感じがしますね。
というか話が有機的につながってなくて、漫画単体で読んでもそれほど面白くないという。


で、小説読んだ後に漫画版読むと、いまいちあの文章描写だけでは想像しにくかった場面や外場村の地図なんかが載っててそれなりに有用に思えるんですよね。
あと漫画で省略されてる部分を、小説のほうから引っ張ってきて補完できる。要するに原作読んでる前提で話描いてるなって印象がしますね。話はそれなりに忠実なんで。
ああ、でも清水恵の過剰出演にはイラッとする。お前そんなエピソード増やしてもしょうがねーべ。


あとどうでもいいけど、村人ファイルはキャラの顔も一緒につけてたほうがいいと思うんだけどさ。名前だけだといまいちわかりづらい。