小野不由美「屍鬼(1)」文庫版

アニメ化してからどうにも興味が止まらなくなったので、意を決して読みはじめる事に。
漫画化した辺りでも一度読もうとしたのだがなんとも読みにくさに辟易して途中で抛りだしていたのである。
正直数行読んでもそこまで興味を掻きたてられる様な代物ではないので、最後まで読みおわるのにはかなりの労力を要すると思われる。
なんせ、アニメ第一話の話に入っていくのが後半過ぎた辺りから。それまではほとんど登場人物の紹介的な内容だったりする。


まあ、この話の終着点は見えてるわけで、その終着点が余り魅力的でない事からしても、全部読みおわったところでそこまでの達成感は得られないだろうなぁと言うのが見てとれる。
小説自体わりと有名だったので昔から読んでみようとしてはいたのだが、
吸血鬼物と知ってからは余り興味を掻きたてられなくなった。
To Salem's Lotなんて書いてあるから、てっきり村で起こった怪奇現象を全て引っ越してきた住人に押し付けて、リンチにしたとかそういう話かと思ってたら。
というかミステリの類だと最初思ってたので、超自然的な要素の入ってる単なるホラーとわかった時点で読む気が失せた。
ホラーならホラーで恐がらせる事が主流にあるわけだが、「東亰異聞」読んだかぎりでは小野不由美の文章読んで恐がるなんてのはまず無理じゃないかという結論に達していた。なんせ奇妙に読み辛いわけで、それならそういう読み辛さと、文章の読解に気を取られて恐がったりは出来ないだろうなぁと。
果たしてSiren原作という噂のある本書がこの先本当に恐い展開に入っていくのかは甚だ疑問ではある。
藤崎竜の漫画にしたって……ねぇ。キャラデザの時点で……ってのはあるけど、3話ぐらいまで見た限りそれほど恐ろしい展開にはなりそうにもなかったし。
というか、キャラデザが露骨すぎるよね。誰が元凶かって丸わかりじゃん。目がないとか普通に恐すぎるのに誰もそれを指摘しないのか