フレドリック・ブラウン「まっ白な嘘」

フレドリック・ブラウンといえばどっちかというとSFの人という印象なのだが、
そんな人がミステリなんか書いても大して面白くないのでは?と思っていた
ある意味ではそれは当たりではあるけどある意味ハズレでもある。
純粋な推理小説ものなら大して面白くはないが、展開、ストーリーに奇抜なところのある話はそれなりに面白い。


訳者が中村保男と知ってからは意外に読みやすいと思えた。この訳者にしては。

笑う肉屋

最初の夫婦とその弟の会話がなんかまどろっこしいんで、読む気にならずに内容に入っていくのにちょっと苦労した。

四人の盲人

これはちょっと飛んでもトリックというか馬鹿ミスというか

世界がおしまいになった夜

うーん。これはあんまり面白くなかったか

メリー・ゴー・ラウンド

叫べ、沈黙よ

アリスティッドの鼻

何かしらの「名探偵」像に対する風刺みたいなもんですかね?

後ろで声が

訳がひどい

闇の女

なかなかいい落ちですな

キャサリン、おまえの咽喉をもう一度

気狂いの話かと思っていたら実は

町を求む

若干風刺的な内容

史上で最も偉大な詩

うーん?

むきにくい林檎

ブラックジョーク的な落ち。まあそれだけ
こういう本当の悪党っているもんですわなぁ

自分の声

トリック?というものは割かし簡単に見当が付くが、果たして本当にそれが実行されたのかどうかは謎のまま終わる。まあ、そうしておくのが妥当だよねさすがに

まっ白な嘘

「真っ白な嘘」ってのが何かしら心情的に訴える一種の言葉遊びなのかと思ったらそういうことですか。流石としか言いようがない

カイン

これは何かあるなと思って読んでいたらやっぱり。ちょっとびっくりな落ちが

ライリーの死

うん、これは。なかなか普通にユーモアのある一遍

後ろを見るな

『天外消失』で読んだのが返す返すも悔やまれる。なぜかあちらだと後ろから2編目ぐらいに配置されちゃってたんだよね。それだと文中の内容と合致しない。