異形コレクション21「進化論」

「ロボットの夜」といい、やっぱり多少はSFっぽい話の方が面白いね。

神の右手

Gジェネシスという、「アミノ酸から生命が生まれるか」という検証のため、海底火山帯での実検を行う博士。しかし、奇妙なことにその実験を行う前から博士の周りでは不審なことが起きていた。引用された聖書の文言。聖画。この実験の背後に潜むものは何か?というスケールが壮大そうな話の割りにはオチがウルトラQ並みに陳腐ね*1。なんか短編にしようと無理矢理オチ付けた的な感じが。

魚舟・獣舟

よくあるSF的設定を使った異形なファンタジー。陸地のほとんど無くなった未来世界。人間たちは遺伝子改造を施され、子供を産む際に人間と、将来的に海上に於ける住居となる「魚舟」を生む様になっていた。

バイオ系はなんかこういうグロいのが多いね

罠の前で跪いて

友人の生命研究所に立ち寄った主人公は友人の研究してるという首の短い麒麟やなんかを見せられたり進化論の話を聞かされたりする。話はまあそう急な展開でもないが、イマイチ進化論の蘊蓄やらゼノンのパラドックスやら首の短いキリンが話の落ちにどう関連してんのかがさっぱりな感じ。ていうか落ち?

量子感染

主人公が妙な思考にとらわれた人間でなくてよかった

後ろへ向かって

井上雅彦なのでスルー

バードオブプレイ

初っぱなで死霊とか出てきたのでスルー

*1:ていうか、たまたまD型アミノ酸使ってるわけで、お宅らD型の生命作りだそうとかしてるワケじゃないしさぁ。色々とおかしい。湯川薫の「Dの虚像」読んでるとD型人間の描写にそれはねーなと感じてしまう。というかまんま深きものどもじゃないのと言う。