何の本だったか思い出せない

ある探検家が人の踏み入らない谷へやってきて奇妙な物を見つけた
それは生きているかのような妙な質感を思わせる巨大な石と周りに生えている細長い木のようなものだった
彼は探究心に惹かれて谷を降り、その建築物の近くまでやってきた
彼はそのまわりに生えているものが直立不動で地面に植わっている人間だと気づいた
彼はそこを管理していると思わしきモノから殴られ気絶する
気が付くと、彼もまた他の人間たちと同じように足を切られ、地に植えられていた。その足は植物の様に大地に根を張り、全く動かない


数日経つと意識が朦朧としてきた。
と、彼の仲間の探険家がそこを訪れ、彼と地を切り離して人間の地へ運び去った
ただ、その仲間は彼の代わりにそこに植えられる事になった


という話を酒場で聞いていた「私」は、その探検家こそが自分だという男の話を信じない。
すると、彼はおもむろにひざを撒くりあげ、その切断され触手がうごめいている足を見せた