感想

山本弘「まだ見ぬ冬の悲しみも」

まだ見ぬ冬の悲しみも (ハヤカワSFシリーズ―Jコレクション)作者: 山本弘出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2006/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 8回この商品を含むブログ (60件) を見る山本弘と言えばあの「と学会」の会長。単なるオカルト好きかと…

東雅夫/編「屍鬼の血族」

『屍鬼』の後に出版されたモンだから、てっきり単に名前借りただけの中身のないアンソロジーかと思ってたら、実は、『屍鬼』より前の1990年に「血と薔薇のエクスタシー」という名前で出版されていた物らしい。 その後、『屍鬼』が世に出てから「血と薔薇のエ…

斎藤澪「この子の七つのお祝いに」

まあ、タイトルがあさきの某曲と同じタイトルなんでって理由でたまたま見かけたこの本を読んでみたわけだが。 横溝正史と言うより江戸川乱歩の「暗黒星」みたいな感じだった。 当然、あさきのアレとはイメージが違う。てっきりこの小説を元ネタにしたりして…

「ルルージュ事件」エミール・ガボリオ

黒岩涙香により「人耶鬼耶」というタイトルで翻案されていた「ルルージュ事件」の完訳版。 「人耶鬼耶」は相当省略されていた様で、「人耶鬼耶」が中篇程度の長さにだったのに対してこちらは二段組で400頁。 読み終わってみるとそこまでボリュームがあった感…

東野圭吾「さまよう刃」

感想としては、よくあるネタを東野流に書き下ろしただけだなと言う感じ。さまよう刃 (角川文庫)作者: 東野圭吾出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング発売日: 2008/05/24メディア: 文庫購入: 13人 クリック: 101回この商品を含むブログ (274件) を見る…

「天外消失」

「世界ミステリ全集 37の短編」のうち14編を収録した本 37個全部入っているわけではない 「ジャングル探偵ターザン」 しょっぱなに持ってくるのにこれはどーよ?と言いたくなる短編。まあターザンシリーズ中の一遍なんでこれだけ読んで面白いわけがない。探…

幻想探偵―異形コレクション (光文社文庫)

とりあえずタイトルで買った 個人的に「幻想探偵」という言葉のイメージに一番近いのは小林泰三「密室・殺人」の四里川陣とか、三津田信三「作者不詳」(新書版)の飛鳥信一郎じゃなかろうかと思うわけですが。 「フギン&ムニン」黒史郎 読みづらいのでスルー…

御影瑛路「空ろの箱と零のマリア」

読み終わった後の感想としては「腑抜けになったな」 数ページ読んだ限りじゃ、ラストは解決したかと思ってたらそうでもなくてまたループして終わるみたいなのを想像してた。 最初はテンポよくどんどん話が進んでいくのだが、後半、主人公が本気出してからほ…