小説

屍鬼の血族

最初の小泉八雲の「屍鬼」に関する言及や江戸川乱歩の「吸血鬼」はまあ、参考にはなるし、柴田錬三郎の「吸血鬼」もまあまあの出来だが、以降の短編がなんかどれもそれほど面白いもんでもなくて、吸血鬼アンソロジーとして見た場合はそれほど出来のいいもん…

斎藤澪「この子の七つのお祝いに」

まあ、タイトルがあさきの某曲と同じタイトルなんでって理由でたまたま見かけたこの本を読んでみたわけだが。 横溝正史と言うより江戸川乱歩の「暗黒星」みたいな感じだった。 当然、あさきのアレとはイメージが違う。てっきりこの小説を元ネタにしたりして…

異形コレクション21 進化論 その2

希望的な怪物 なんかあんま印象に残らなかった。小中千昭作品は相変わらず文章的な恐怖も感じないし、話やアイデア自体が面白いわけではない。分量も少ない。一体なんで異形から依頼が来るのかわからんほどやる気無さげに見える。 読むべからず これを小中千…

ジェイムズ・ティプトリーJr「輝くもの天から落ち」

なんかキャラが多すぎてわけがわからんのでリスト作る予定輝くもの天より墜ち (ハヤカワ文庫 SF テ 3-6) (ハヤカワ文庫SF)作者:ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア発売日: 2007/07/25メディア: 文庫 バルタザール・バラジム・アプ・バイバラム。空色の目、…

永遠へのパスポートその2

砂の檻 ブリッジマンが病原体砂漠にいる理由が意味不明なんですが。なんか、トラビスとルイーズがあそこにいる理由をわかってて居続けるとか単なるお邪魔虫だよな 永遠へのパスポート 一応割りと読みやすいギャグではある 奥さんのの種族が気になるが 解説 …

二壜の調味料

まあ、なんというか訳がひどい。 一時期は確かにこんなふうに日本語としちゃおかしい翻訳されてるモノも読んでたが 最近は日本人作家のものばかり読んでるので、この直訳調にあふれた小説は読んでて苦痛だった 「絞首人の手伝い」や「ツイスト博士シリーズ」…

「ルルージュ事件」エミール・ガボリオ

黒岩涙香により「人耶鬼耶」というタイトルで翻案されていた「ルルージュ事件」の完訳版。 「人耶鬼耶」は相当省略されていた様で、「人耶鬼耶」が中篇程度の長さにだったのに対してこちらは二段組で400頁。 読み終わってみるとそこまでボリュームがあった感…

東野圭吾「さまよう刃」

感想としては、よくあるネタを東野流に書き下ろしただけだなと言う感じ。さまよう刃 (角川文庫)作者: 東野圭吾出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング発売日: 2008/05/24メディア: 文庫購入: 13人 クリック: 101回この商品を含むブログ (274件) を見る…

「天外消失」

「世界ミステリ全集 37の短編」のうち14編を収録した本 37個全部入っているわけではない 「ジャングル探偵ターザン」 しょっぱなに持ってくるのにこれはどーよ?と言いたくなる短編。まあターザンシリーズ中の一遍なんでこれだけ読んで面白いわけがない。探…

灰色の女

読了。 うーん。こんなもんか。ストーリーもなんかハーレクイン系でそこまで面白いわけじゃないし、 まあ、涙香時代ならまあ面白かったかもしれないけど現代語訳だとちょっと白ける ちくま文庫の幽霊搭は現代かな慣用漢字だからいまいちなんだよね 雰囲気で…

首吊少女亭 (ふしぎ文学館)

amazon:4882933292 血脈 祖先の形質を受け継いだせいで顔は不細工、腰も曲がっている、人に嫌悪感を抱かせる見た目の主人公。 あるとき古書店で手に入れた本を大英博物館で読んでいると眠気に襲われ……。 うーん。確か、元になった話では博士の死体はなくて彼…

螢 (幻冬舎文庫) 最初の一ページ読んだ段階じゃ「ハサミ男」的なオチなのかと思ってたけど ひょっとして、『作者未詳』の「朱雀の化物」的なオチなのかな